べチャべチャだったバルセルナの老舗パエリア
バルセロナではいちばん有名と言うか、老舗とされているお店のパエリアのお話です。
その前に、私の中でのベストなパエリアは、仕事で南仏プロヴァンスのニームという古代ローマの都市に行った時に、そこで食べた屋台みたいなお店の大皿パエリアです。直径1メートルくらいの大皿に、米とムール貝とイカとエビとニンニクとタマネギとパプリカと、あとなんだかよく覚えてませんが、そんな感じのパエリアを、チカ・ブーンという女子サルサバンドのメンバーと撮影スタッフとみんなで食べたのが忘れられません。
その時に近くに温度計があって、5月の終わりなのに48度を示していたのに、湿気がまるでないので日陰であれば全然暑くはありませんでした。同じことはメキシコのバハ・カリフォルニアでも感じました。残念ながらニームのパエリアの写真は残っていません。
バルセロナのここのパエリアは、ニームの屋台のそれとは全く別物でした。
まず色が違います。こんなに赤くはない。サフランか何かで軽く黄色く色がついているくらいで結構白いパエリアでした。まあ日本的には釜飯ですかね。たぶんインドとあたりではピリア二となるわけです。北米に行けばジャンバラヤですね。
つまりは食べ物とというのは点ではなく面的に展開しているのです。
ではメインのパエリアです。赤いです。そして驚いたのはパラパラではなく結構ベチャベチャです。これにはかなり驚きました。
とっても美味しいのですが、私がニームで食べたパエリアと言っていたものとはかなり別物なのです。ニームのそれはパエリアという名のチャーハンだったのかもしれません。
チャーハンとパエリアは米の使い方、調理法がぜんぜん違うはずですが、結果的には同じになっちゃってる気はしました。
バルセロナのこれは、日本の喫茶店あたりやファミレスで出てくるチキンライスとかジャンバラヤにかなり近い。違うのは米の種類くらいです。
ここからはデザートの部です。いわゆるクリュムブリュレです。
格の高いレストランなので、フォロアマネージャーみたいおじさんはすごく丁寧でした。
日本にもパエリアの美味しいお店はたくさんあります。その多くはここよりは水分は少ないと思います。
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