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祐天寺においしいメキシカンバルが出現 (祐天寺 MAYO)

初訪問から3週目にしてもう再訪しちゃったじゃないですか。

祐天寺に5月にオープンしたばかりのメキシカンバルMAYOさんです。MAYOとはスペイン語で5月という意味。英語のMAYですね。

わたしメキシコには3回行きましたが、行ったことがないというシェフのセンスがすごくて、とにかくうまいんです。タコスとかに余韻がある。現地じゃそんなもんないですからね。とにかく繊細です。そしていい意味で昇華されてるんです。先日来たメキシコ人が絶賛してくれたって話もわかる気がします。

ご夫婦での接客も心地いいし、スタッフも増えてました。今夜は満席です。

元々はタコスメインのキッチンカーをされておられて、今回お店を出したとのこと。そしてなんと、キッチンカーも並行営業されているようです。

セルベッサ=メキシコのビールもソルやテカテあります。もちろんコロナも。メキシコのビールは沖縄のオリオンビールなんかもそうですけど、水みたいに軽くて飲みやすいです。現地で飲むと、湿度が非常に低いので汗をかく前に蒸発していきますからシャツが濡れません。マジです。

えっと、お店はもちろんエアコンバッチリです。

メキシコのビールはソル、テカテ、コロナがあります。まずはソルで喉を潤します
ワカモレのクラシックの方、普通バージョンです。2種類のトルティーヤチップスが驚くほど美味しいです
ポテサラうまい。これは現地にはないんじゃないかなあ
セビーチェという魚のマリネです。どことなく日本ぽいのがいいです
自家製ピクルス。酸味とほんのり辛さが絶妙。なかなか日本ではこういうのないです


店内のオブジェの一つ。テキーラかメスカルを作ってるところ?とってもいい味出ています。

ここでお店イチオシの一品、コチニータ ピビルです。

言ってしまえば豚の角煮なんですが、なんとも言えない風味があります。甘さと香ばしさが混在した感じ。軽くサルサソースを加えて味変させていただきました。相当手の込んだ味で、私は初体験でした

コチニータ・ピビル(スペイン語: Cochinita pibil)は、メキシコ南部・ユカタン半島の伝統的な豚肉料理。メキシコでは祭りなどのハレの日のごちそうとしても振る舞われる料理である。
伝統的な調理法は、ベニノキの種子から抽出したアナトーやオレンジジュースなどに漬け込んだ豚肉の塊をバナナの葉で包み、地中に埋めて蒸し焼きにする。今日では、豚肉をバナナの葉で包むのは同じだが、鍋やオーブンで蒸し焼きにする。豚肉は、紫タマネギのピクルスやハバネロを使ったサルサと共にトルティーヤでくるんで食べる。好みでライムを絞りかける。

Wikipedia

テーブルにはチョルーラソースが2種類置いてあります。これメキシコ人が多いLAやラスベガスのメキシコ料理屋でちょくちょく見かけます。辛さは強くなく、というかワタシ的にはほとんど辛くはないですが、酸味と塩味が独特の深みをもっています。調べてみたら有名なテキーラ醸造所のクルエボに買収されたようです。みんな大好きなタバスコとは違う方向性のペッパーソースです。

ではメキシカンの定番をご紹介。まずはケサディーアです。乱暴に言うとタコスを焼いたものと思えばそんなに外していません。

こちらはカル二ータスという豚肉入り。たぶんラードがポイント。ほんのり温かい感じがちょうどいいです。付け合せの青唐辛子のピクルスがめちゃくちゃ合います

ここまでにビールはソルとテカテをそれぞれ行ったので、ここでテキーラショットに行きました。

テキーラは1990年頃に仕事で出かけた、カリフォルニア半島の先端、バハ・カリフォルニアのカボ・サン・ルーカスにあったスキッドローという「ヤバいクラブ」で覚えました。当時のカボ・サン・ルーカスは現在のような高級リゾート地ではなく、まだ本当に田舎の未開拓の土地で、ホテルは5軒くらいしか無く、飲食店も数件ほどしかありませんでした。

そこは西海岸のヤバい連中が、1泊5ドルくらいの安宿に泊まって遊びまくってる街でした。この時の体験が私の外国に対する印象や、考え方を完全に変えてくれました。我々ははじめて来店したニホンジンだったようで、大歓迎されて大いに盛り上がりました。

テキーラショットのお作法です。指をライムで濡らして塩を付けて指を舐めます。そのあとすぐにテキーラを一気に流し込み、最後にライムをかじります

これは123 スピリッツ オーガニック ブランコ (ウノ)という、オーガニックのテキーラです。オーガニックなテキーラという存在を知りませんでしたが、良くあるサウザやクルエボなんかとは滑らかさが全然違います。メスカルというテキーラに近いお酒もあります。

では、お待ちかねのタコスです。3種おまかせ盛り合わせです。トルティーヤはコーンで自家製です。これがうまい。どこのとうもろこしはわかりませんが、とにかくうまい。具材とのバランスもとってもいいのです。

とってもジューシー。そのためトルティーヤが徐々に柔らかくなっていくので、早めにいただくのがいいと思いつつ、しんなりしてきたのも悪くない

いろんな料理で言えることですけど、ときに現地の味を超えることってあるんですよね。日本に入ってきたものではラーメンとか、カレーライスとか。日本から旅立っていったものではカリフォルニアロールとか、抹茶ラテとか。

ここMAYOのメキシコ料理はまさにそんな感じです。インスパイア系とでもいうのかな。日本に暮らすわたしたちにはこれが美味しい。同時に単なるモノマネではない。料理はセンスと想像力だと思います。

お店は祐天寺の駅から商店街を歩いて3分ほど。細い路地を入るのでこんな看板が出ています。

来々軒さんが目印
路地を入ったらすぐ
張り子のまねき猫
背中にもご注目ください


お店のインスタはこちらです。インスタから予約リンクあります。


MAYOさんの料理を見て、食べて飲んで、ひょっとしてメキシコが気になったら、私が滞在したこちらの宿の紹介もぜひごらんください。メキシコいいですよ~


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