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本当の自分

私は世界の裏側を生きる人間である。

そう悟ったのは高3秋。みんなにとってのハマる相手みたいなものが自分には存在しなくなった時にふと気づいた。そして、自分が闇夜の方の人間である事をずっとコンプレックスのように、事実を覆い隠してしまうかのように生きてきた。

私は明るい。いいや、私は暗い。

人一倍、独創的で自分の世界を持っている。そのくせ、他人に影響されやすく、他人に影響させることを好む。暗い自分が本当は好きではない、愛することができない。人といる自分に1番の価値を見出す。その誰かと一緒にいて楽しい気持ちに勝るものが見当たらない。
けれど、私の正しいというか、私がすっぽりハマるような生き方というのは、独りを、孤独を極めた先にあるように思う。中々それに気づくことができず、私らしさというのは1人の自分に備わっているというのに、それを開花させようとせず封印している。だからしあわせが歩いてこないのだと納得した。

小説家になりたかった
遥か昔の夢だ。小説家こそ1人の世界を大事にするものだ。人情に厚く、情に脆く生きている。そんな一面を隠し持ちながらも、何か自分1人だけの世界を貫きたい。
きっとこの世界に生きる陰キャAにしか私はなれないと思うのは、酷く煩わしいことのように思えるが、本当はそんな差別的な意味ではない。1人を大事にすること。何もかも1人で楽しめることに依存すること。
それが若かりし今の私に必要な行動で、これから極めておきたいことだ。そして無理矢理にでも孤独を選んで、
何かを成し遂げようとすれば自然と周りに人が集まる気がする。

私は勘違いをしていた。
人に好かれるように人を好きでいるように生きて、人気者になれる訳ではない。独創的に自分の世界を作り上げて、それを誰かに認めてもらってどんどんと広がっていく。けれど軸にしたいのは決して他人の為の表現にならないことだ。あくまで自分がいちばん大事で、そんな生き方を貫いていきたい。合わないと感じる人間と無理にずっと一緒に居てもストレスが溜まるだけだから。

ただ私はもっと自分を極めて生きていきたい。
その方が性に合うだろうから。

これが「あたしの個人主義だ」

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