【小説アスペルガー革命】Episode0:②賢者のサバイバルスキル(生活編)
昨日は、日本と日本人に生まれたこと自体が「まるもうけ」なんだということをつらつらと考えていた。
戦争や飢餓、食糧難などがないというだけでも、日本に暮らすことがどれほどラッキーなのかということも。
そうはいっても、問題は身の回りに山積みだ。急激な物価上昇、マイナンバー誤登録の混乱、タレントを自殺に追い込むSNSの猛威、など。
そんなみもふたもない残酷な世界で生き延びる2つ目のスキルとして、日頃から身につけておきたい「生活サバイバル」のスキルを言語化してみる。
コロナ前のような日常が徐々に戻りつつある一方、もはや社会はコロナ前の世界には戻ることができないのは誰の目にも明らかだ。ドラえもんと同居してて、タイムマシンを自在に使えるのでない限りね。
サバイバルスキル①:「健康オタク」だけが生き残る
コロナ禍のトンネルから抜けた世界では、健康こそがすべての基本だ。
「健常者」のあなたはは日々の生活をフツーに送ることができる。だからついつい健康を二の次にしてしまう。だがそうした不摂生は必ず「高い代償」が伴うことになる。
…とまあ、人ごとのような言い草の僕自身、平日はコンビニ弁当とカップラーメンが友。週末は147gの大入りポテトチップスを一気食い。20年前までの話ではあるが。
メンタルも「豆腐」のように脆かった。免疫力の低さから社会人以降に三度も入院。毎冬必ず風邪をひき、毎春必ず花粉症。
そんな僕も四十にして心を入れ替え、少食・熟睡・銭湯・運動を徹底。究極の「健康オタク」に生まれ変わったのだ。
アフターコロナの世界で生き延びるなら、健康管理は必須のスキルだ。体は常にメンテナンスされていなければならない。
健康とお金の不安が消えて初めて、あなたは全力を出し切ることができるのだ。
サバイバルスキル②:「究極の自炊レシピ」と「なんちゃってオール電化」で固定費を下げる
健康の大切さに目覚めたら、次は「究極の倹約」に走ろう。
「ノーマネーデー」を作り、ただの1円も使わない日を徐々に増やしていく。
次に食事をほぼすべて自宅で済ませる「究極の自炊レシピ」を毎日実行する。究極のレシピとは、簡単にいうと「玄米食」と「具沢山ひとり鍋」のことだ。
僕はこのレシピを毎日食べ続けることで、それまで「痩せの大食い」の遺伝子に任せて、寝る前に2人前の飯をガツガツ食らっていた習慣を改めた。
玄米は少し多めの水で炊いたあと、韓国海苔や胡麻塩、納豆などと一緒に食べることで、お腹もいっぱいに。
このメニューで夕食を済ませ、朝と昼は食べない生活を続けた結果、体もスリムになり風邪や花粉症をも寄せ付けない体を手に入れた。
サバイバルテクニック③:「全捨離」で不要品と見栄を手放し、心を解放する
「部屋の乱れは心の乱れ」。どこかでそんな言葉を聞いたことがある。
実際、コロナよりずっと以前から、掃除と片付けが嫌いで寝具や衣服にも頓着しなかった。
「物持ちがいい」と言えば聞こえはいいが、買い替えることをせずに古びた衣服をずっと着続け、不潔な布団で寝起きしていたわけだ。こんなことで生活がうまくいくはずがない。
コロナをきっかけに一念発起した僕は、免疫力を上げるために朝5時からのジョギンを始めた。そればかりでなく、自宅の玄関と台所の床を雑巾できっちり拭き掃除し始めた。
そうすると、心にも変化が起こった。落ち込んでは向精神薬に頼っていた人生が、将来に希望の見えるほど気持ちが上向くようになった。
「こんな僕でもやれることがある」と、玉置浩二は歌っているが、まさしく、その通り。
それからどんどん自宅の中を整理するようになり、古い衣服を捨てまくり、使わない家電製品やパソコンは新しく高性能なものに買い替えた。
究極の目標としている「ホテル暮らし」を実現させるため、今も毎日何かしら捨てたり処分したりしている。
高価なブランド品や車を所有するのがステイタスである時代は終わった。贅沢を楽しみたかったら、今なら全部「レンタル」で済ませられる。外車も時計も、そして愛や家族でさえも。
★★
どんなに仕事ができても、生活が乱れ放題なら幸せをつかむことは難しい。
健康を管理し身だしなみを整え、真っ当な生活習慣を身につけることこそが、どん底の人間がはい上がるためのただひとつの方法。
未だ梅雨明け宣言の出ない灼熱の関西で、今日も全力でキーボードを叩いている。