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【ドラマde韓国語】愛の不時着(15):ジョンヒョクとスンジュン、愛ゆえの別離

海外ドラマ見てますか?

季節もすっかり冬になり、朝夕はめっきり冷え込むようになりましたが、昼間はまだそれほど厳しい寒さは到来していないようです。

年の瀬も徐々に押し詰まっていくこの時期に日本にもコロナの第3波がきつつあるようで、気晴らしと言ったら、家でドラマを楽しむぐらいしか思いつかない方もいるでしょう。特に韓国ドラマとか。

この記事では、「愛の不時着」第15話の見どころをざっくり3つ紹介し、「韓国語ひとくちメモ」でちょっとした韓国語を一緒に勉強していきます。

最近、韓国ドラマは再びブームになっているので、ストーリーや見どころについて書いているブログもたくさんあり、ちょっとした激戦区ですね。

同じ土俵でいまからブログを始めようとしても到底かなわないので、外国語大学で学んだ僕としては、ちょっとちがった角度から韓国ドラマについて書いてみることにしました。

基本的なスタンスとしては、あくまでドラマ+韓国語を楽しむことを第一優先にしています。これからもストーリーと韓国語豆知識を楽しめるようなゆるーい記事を書いていきますので、移動中やお暇な時にお付き合いくださると幸いです。

第15話のあらすじ

チョルガンをついに追い詰めたジョンヒョクだったが、尾行してきた警察の銃口を向けられ、狙い撃ちにされる。チョルガンは銃弾に倒れ、奇跡的に命拾いをしたジョンヒョクだったが、韓国当局の工作員に連行されてしまう。

第五中隊のメンバーもセリの病院にいたところを韓国の工作員に追い詰められる。必死に彼らを守ろうとするセリだったが、結局全員が拉致される。

いっぽう、警察当局に追い詰められたスンジュンは、ダンが結婚後の生活のために用意した新居に逃げ込み、ダンとのつかの間の同居生活を送る。スンジュンは追手から逃れるためにダンと空港で別れて出国しようとするが、ダンを誘拐した男たちからダンを殺すと脅され、助けに向かう。

セリを守りたいジョンヒョクと、ダンを助け出したいスンジュン。果たして二人の運命は...。

「愛の不時着」第15話ここがイイ!

韓国に入国したジョンヒョクをボディーガードとして雇い、第五中隊のメンバーとともに出会えたことを楽しむセリ。第13話のポイントを3つ上げてみます。

チョルガンの追い求めたもの

ジョンヒョクを、そしてその家族を抹殺するために南にやってきたチョルガン。身を隠している秘密のアジトからパソコンでメールを祖国に送信した直後、追ってきたジョンヒョクに銃口を向けられます。

ついにここで正面対決となるのか?と思いきや、知らずしらずのうちに建物を取り囲んでいた韓国の工作員舞台がこれまた一斉に照準を二人に合わせます。

ジョンヒョクを始末しない限り北には帰れないチョルガンの「悲しみ」。恵まれない孤独な生い立ちであるからこそ、軍事政権内でひたすら上昇志向を貫く彼の執念が一層際立つシーンではないでしょうか。

スンジュンとダンの運命

なかなか素直になれなかったスンジュンとダンですが、ここへきてお互いが自分にとって大事な存在だと気づきました。

しかし、追われる身となったスンジュンは、ダンとの別れを決意。そっけない素振りでタクシーに乗り込み走り去るダンは、涙を堪えきれません。

スンジュンもダンへの想いを振り切り、搭乗ゲートへ向かおうとするのですが、そこへスンジュンを追いかけるグループから「ダンを誘拐した」との脅迫電話が...。

ここで自分の身を顧みずダンを助けようとするスンジュンの愛情の深さが垣間見えますね。

ジョンヒョクとセリの「正面対決」

第5中隊のメンバーすべてが黙秘をつづけ、ジョンヒョクはすべての責任を自分一人で背負うため、自分に不利な証言を続けています。

その内容がセリの言い分と食い違っているので、捜査当局はついにセリとジョンヒョクを引き合わせ、同じ部屋で直接話しをさせることに。

セリの必死の説得もむなしく、堅い表情を崩さないままセリを突き放そうとするジョンヒョク。セリはついに精魂つきて部屋をでていき、そのまま倒れ込んでしまいます。

愛深きがゆえに自分を犠牲にし、相手を命がけで守ろうとするジョンヒョクには、男の僕でもグッと来るものがあります。日本人男性がとうの昔にわすれてしまった「男気」とでも言うのでしょうか。

現代ではジェンダー問題が大きく取り上げられ、性別をことさら強調するような表現はタブーになりつつありますが、ジョンヒョクの強さと優しさは、もはや別世界のもののようで、神々しささえ感じてしまいました。

韓国語ひとくちメモ:ジョンヒョクとセリの会話

「ハングル文字では、左半分(上半分)が子音、右半分(下半分)が母音というのが基本」というザックリしたルールを以前お話ししました。

このルールを覚えておくと、少しづつハングル文字が読めるようになってきます。

今回は、先ほど紹介した「セリとジョンヒョクの対面」の場面の内容を見てみることにしましょう。第15回の46分あたりからの会話になります。

日本語、ハングル語、よみがなを順番に記載しています。

セリ:お願い、私を見て。
세리:나 좀 봐요, 제발。
Se-ri:na jom bwa-yo , jebal

セリ:あなたがウソをついてる理由はわかってる。わたしのためでしょう。
세리:지금 당신이 왜 이러는지 알아요。나 때문에 그러잖아。
Se-ri:jigeum dangsin-i wae ileoneunji al-a-yo.  na ttaemun-e geuleojanh-a.

セリ:これまでのことが知られたら私が困るから。
세리:그동안 일 밝혀지면 나 곤란해질까 봐。
Se-ri:geudong-an il balghyeojimyeon na gonlanhaejilkka bwa

セリ:世間に知られたら私がたいへんになるから。
세리:사람들한테 알려지면 나 힘들어질까 봐。
Se-ri:salamdeulhante allyeojimyeon na himdeul-eojilkka bwa.

セリ:背負おうとしているのね。
세리:당신이 다 뒤집어쓰려는 거잖아。
Se-ri:dangsin-i da dwijib-eo-sseulyeoneun geojanh-a.

ジョンヒョク:そうじゃない。
세리:그런 거 아니오。
geuleon geo ani-o

それでは、文中に出てくる単語と文法を軽〜く確認していきましょう。

単語・文法

제발(jebal)
「どうか」「くれぐれも」「頼むから」といった意味で、相手に頼み事をするときに使います。

例)제발 울지 마!
頼むから、泣かないで!

単語の意味を調べたいとき、インターネットの韓国語辞典をチェックするといいでしょう。

Google翻訳やウィキペディアで調べてみると、韓国語が少しづつわかってきて上達している実感がわきますね。興味があれば、それぞれの言葉のウィキペディアを見てみるのも、いい勉強になりますよ。

ウィキペディア:愛の不時着

Wikipedia:Crash Landing On You

위키 백과:사랑의 불시착

「韓国ドラマのセリフがわかるようになりたい」と思うなら、やはりしっかりと基本から勉強したほうが、ドラマもより深く楽しむことができるのは間違いありません。

「いきなり一人で韓国語の勉強を始めてもどうぜ続かないし」とか、「自己流で始めると、正しい発音とかがわからなくて」と不安になりますよね。

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それでは、また次回。一緒に韓国ドラマを楽しみましょう。
만나요!

関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。