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【書評Unlimited】お金を減らす方法

全国のほとんどの地域で非常事態宣言が解除されましたが、「だからといって、これから景気が落ち込むことには変わりない」と考えて、不安になっているのではありませんか。

世界各地で株価が落ち込んでいることもあって、いまこそが買いどきだと投資を始める人も多くなっているのだとか。

この本では、そんな「お金を増やす方法」を追い求める人が多いなかで、「お金を減らす方法」について書いた本。

著者の森博嗣さんは、国立大学の研究者から小説家になったという異色の経歴の持ち主。

結婚して子供が生まれ、家計が苦しくなったので割のいいバイトのつもりで小説を書き、講談社の懸賞に投稿した原稿が編集者の目にとまってめでたく出版。

トントン拍子で2冊目、3冊めを出し、思いがけぬ「バイト代」を手にした、ある意味ラッキーな人です。

この本を読めば、あなたはご自身がいかに他人の目を気にしてお金を使っていたかに気付かされることでしょう。

そして、なりふり構わずお金を出してしまうものこそに価値がある、そうやって「お金を減らす」ことが重要だと説くのです。

必要なものは買わず、欲しいものを買う

「必要なものではなく欲しい物を買うこと」。そうやって「お金を減らす」と、結果的にめぐりめぐってお金が入ってくるという考え方には、自分の考えの盲点をハッと気付かされる思いがしました。

筆者は若い頃から、ワクワクするものにお金をつかってきたといいます。

例えば人気のある外国車の代表格、ポルシェ911。

共働きの奥様とは「各自の給料のうち1割は好きな買い物に使い、あとの8割で生計を立てよう」と取り決めていたそうですが、さすがにこの買物にはいい顔をされなかったとのこと。

でも、車好きの筆者はどうしても欲しかったので手に入れてしまったのです。

私たちが買うものの大部分は「必要だから」とか、「好きだから」とかいう言い訳を自分に対してしていますが、実際は「他人からよく思われたいから」というのが本心であると喝破しています。

だから、自分が本当に欲しいものは何なのか、それを知ることが無駄遣いをせず意味のあるお金の使い方なのです。

他人ではなく自分が満足することにお金を使おう

私たちはしばしば「お金がないからできない」といういいわけを使いますが、本心では「お金を使うほどやりたいことではないからやらない」ということを意味しています。

周りから見てどれほど意味のある行動だったとしても、自分自身がやりたくないことにはお金をかけようとは思いませんよね。

逆に、本当に欲しいものがあるならば、どんな犠牲を払ってもお金をコツコツ貯金したりして手に入れようとするはずです。

現代のようにインターネットで世界がひとつに結ばれ、他人の褒め言葉や承認を得たいためだけに着飾ったりリゾートに旅行に行ったりする行為は、他人の人生を生きているのと同じことです。

世界的なコロナウィルス流行でそのような傾向はおさまっていくのでしょうが、他人からどう思われたいかを意識せず、単純に自分が心のそこから欲しいものにお金を使うことが、生き生きとした自分らしい人生をおくるためにたいせつなことだと気づいた、貴重な一冊でした。

目次

まえがき
第1章 お金とは何か?
第2章 お金を何に使うのか?
第3章 お金を増やす方法
第4章 お金がないからできない?
第5章 欲しいものを買うために
第6章 欲しいものを知るために
あとがき

「好きだから小説を書いているのではなく、求められるから書いている」というのは、なかなか真似できるものではありません。

最初に「著者はある意味ラッキーだった」と書きましたが、大学の研究者になるぐらいだから頭がよかったのは正解だとしても、だれでも小説家になれるわけではありません。

ある意味、お金に対して熱くならない一歩引いた考え方は、お金に困っていたり貯金がまったくない人にとっては新鮮なものの見方を学べる貴重な本だといえるでしょう。

ぜひ、読んでみてください。






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