【晴れ、ときどきアスペルガー】6月11日:ありとあらゆる「幹事」を会社員時代にやりまくって身についた3つのこと

令和の大連休も終わって梅雨入りの季節になり、会社員のみなさんもようやく5月病を脱し仕事に集中できるようなってきた頃ではないでしょうか。

新入生、新社会人が組織に入ってくる新年度の時期には、花見や歓迎会で幹事さんもさぞかし忙しかったことでしょう。おつかれさまです。

ところで、私も今から20年から30年前までは立派な正社員でした。その頃はまだインターネットやメールがようやく普及しつつあり、携帯電話(ガラケー)をみんなが使い始めた頃でした。

バブル景気からその後の沈滞した時代に移り変わる中で、現在ほど正規と非正規社員の格差は大きくなく、「会社は家族だ」という幻想を信じることができた時代でしたし、私もそう信じていました。

その「家族」が仲良くしてみんなで楽しく仕事ができるように、私は率先して飲み会の幹事を引き受けていました。

多いときには1ヶ月に1回必ず飲み会を企画し、店探しから出欠確認、当日の会計に至るまで、全部自分一人でやっていました。

それどころか、飲み会にとどまらず慰安旅行の幹事も引き受け、現地ホテルでのレクリエーションの内容の企画とその司会進行まで行いました。そうした「ミスター幹事」と呼ばれる状態を約3年間も続けていました。

今回は、ひたすら幹事をやりまくった経験から得た、振り返ってみてよかったと思えるポイントについて3つまとめてみます。

■「段取り力」が身についた
言うまでもなく、幹事の役目を滞りなく行うためには、準備と段取りがすべてです。

メンツ集めと出欠確認から、ほぼ全員がなんとなく満足できるようなお店選び、予算の設定、当日の店への誘導、会費の回収と店への支払いまで、破綻のないようにうまくこなすことができれば、上司や同僚、ひょっとしてカワイイあの子の評判もストップ高になることウケアイです。

段取り力がついたおかげで、仕事においても同時に複数の仕事をスムーズに進めることも出来ますし(最近はマルチタスクをすると仕事の質がかえって落ちるので、あまりやっていませんが)、生活面でも家事を短時間でテキパキこなすことが出来ています。

■「数字感覚」が身についた
もともと私は根っからの文系で、おまけにお金の計算が超苦手でした。

幹事になるとお金の計算はかかすことのできないものなので、自然とお金の感覚が身について来るようになりました。

幹事をやりながらお金の計算もするのは正直言って大変ですが、もし誰か手伝ってくれる人がいるのなら、会計だけでも別の人におまかせすると負担をへらすことができて助かることでしょう。

■職場のメンバーとの交流が広がった
学生時代の私は人見知りが強く、とても内気な人間でした。その頃はまだ自分が発達障害だとは気づいていませんでしたが、なかなか周りの人と打ち解けることができず、そのことが自分にとっては悩みでもありました。

しかし、自分が幹事をやるようになって、職場のいろいろな人と会話をするきっかけができ、不器用ながらも組織に溶け込むことができるようになりました。

それが仕事にもよい影響を及ぼして、自分の担当する仕事も自信を持って進めることができるようになっていったのです。

★★★

読者のみなさんの中には、若いからというだけで幹事を引き受けさせられ、正直雲財している方もおられるのではないかと思います。

幹事をするこいうことは実際とても面倒なことです。別にそれで給料や昇進に直接つながるわけでもないし、料理の量が少なかったりお酒が足りなかったりすると文句を言われるし、なかなか報われない割を食う役目だと思います。

ですが、そこでいやいやこなしていても、得るものは何もありません。どうせやらなければならないのなら、ひとつでもふたつでも何か自分にプラスになるように考えようではありませんか。

たとえ自分にとって不利でアンラッキーな出来事でもそれをラッキーに変えていく。それが、組織や社会で生き抜くためのコツなのではないでしょうか。

みなさんのご健闘を、こころよりお祈りしております。

それではまた。See you!

関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。