【英語の格言】Samuel Johnson:優れた仕事を成し遂げるには
このコラムでは、英語の格言を紹介しながら、心が折れそうな時の立ち直り方や、成功するための心構えを思いつくまま書いてみます。みなさんが自分自身を見つめ、満ち足りた人生を送るための支えになれば幸いです。
あなたは、まわりから「優れた仕事」だと評価されるために、どのような心構えが必要だと考えますか。
これまでは、大企業の看板と影響力を背景に一般消費者に商品をどんどん売り込み、売上目標を達成することが賞賛されてきました。
しかし、そうした仕事のスタイルは、疫病の恐怖と大不況が襲うこれからの世界でも通用するのでしょうか。
今日は、「仕事に対する姿勢」についてのこんな格言を紹介します。
評価に値する仕事とは
Great works are performed not by strength but by perseverance.
― Samuel Johnson(English lexicographer and author, 1709 - 84)
優れた仕事は、力によってではなく忍耐によって成し遂げられるものだ。
サミュエル・ジョンソン(イギリスの辞書編集者・作家)
コロナ流行以前は、ある意味「世界全体が浮かれていた時期」だったのではないでしょうか。
一部のIT企業をはじめとする大企業がその影響力と資金力を行使し、強力なマーケティングで莫大な売り上げをあげ、タックスヘイブンで納税を回避していました。
しかし、そうした力にものを言わせた営業活動、大金をかけた広告宣伝、より大きな売上額が、仕事の価値を決める「絶対的な指標」なのでしょうか。
わたしたち個人の立場に置き換えてみると、バブル崩壊以来経済成長が止まり、デフレ傾向が30年も続いています。
物価が安く生活に困らない一方で、給料もずっと上がらないまま。なるべく安くすませようという消費行動がすっかり定着したところへ今回のコロナ流行が発生。
今後は、なりふりかまわず数字を追い求めるのではなく、友人や家族、消費者、国民などの共感と意思を尊重し、ひとりひとりに合わせた応対が求められることになります。
これは、一般市民や経営トップ、政治家など立場を問わずに求められるようになるでしょう。
ハーバードビジネスレビューの記事によると、今回のコロナウィルスのような危機的状況でのリーダーの行動は、これまでのいわゆる「常に冷静沈着な強いリーダー像」とはちがったものが求められると主張しています。
これからのリーダーは、失敗することを前提にしながら迅速な行動が必要となり、失敗してもその場で修正をしていく柔軟性が求められるとのこと。
まさにこれからの時代は「織田信長」よりも「徳川家康」のような、地味で目立たないが忍耐強く目標達成に向かって努力する、そんな人間が必要とされることになるでしょう。
それでは、またあした。