見出し画像

気づけばもう

新年度がはじまってから、もう7月になってしまった。
気づけば、わたしは子どものときから夢だった「田んぼに囲まれた一軒家」に住んでいる。

もがき苦しみながら小高に通っていた時期があった。今では名前も顔も覚えていない色んなお宅の家主さんとの会話、ぶつける先がない怒り、喪失感。

「個」の命、「多」の命。お互いの意志とは異なり対立する人たち。「正しさ」をもとめ、納得したかったけど、どう頑張っても納得できなかった。

福島に移住しても、やっぱり納得できない。というか、納得なんてできるはずがない。外にいた自分も、対立構造をつくっていた一人なんだなと感じた。

納得できないことを納得できて、人生で一番と言ってもいいくらい、心がおだやか。課題が見えづらくヴェールをかぶされたような感覚より、目の前で丸出しになっているほうが、隠れていなくて安心なタイプなのかもしれない。あちゃー、これ、大変だわ。どうする?みたいな。昔はもうちょっとおとなしい人間だったのだが、いつの間にか何かと「言いたくて仕方ない」性格になっている。

こんな変な人間でも、受け入れてくれる人がたくさんいて嬉しい。それ以上に、ここに来るまでたくさんの人が助けてくれた。大阪、尼崎、石巻…。今頑張っていることが形になったら、恩返しになるのかもしれない。もうちょっと、頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?