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3. 文化の異なる人々と接した際に、その人個人ではなく背景文化からの影響からくる考え方や行動ではないかと感じた経験を共有してください。

 昨年外資系企業で働いていた時に、フィリピン人、コロンビア人、ケニア人、マレーシア系中国人、日本人3名のチームで太陽光発電事業の建設プロジェクトを千葉県の木更津で進めていた。プロジェクトマネージャーはマレーシア系中国人であったが、コンストラクションチームの所長は50代のフィリピン人であった。文化の異なる人々と日々プロジェクトに関わっていたが、私の役割は労働安全衛生の統括管理であり、その範囲においては自由に裁量をもちながら、チームに貢献していた。その中で、フィリピン人でクリスチャンである所長は、チームビルディングに関して、手料理をふるまうなど、チームや関わる人すべてに対してフィリピンにみられるいわゆるファミリー思考で整えていた。
 また、ケニア出身の電気エンジニアは、たまたま琉球大学の博士課程に所属もしている沖縄で生活していたが、それ以上に、アフリカ人特有の天然で明るくいつもどんなときも周りにハピネスを振りまく天真爛漫な感じが非常に心強かった印象を受ける。ケニアではナイロビは都会ではあるものの、私には、彼が、大自然の中で育った背景や、人間同士の絆が動物的な感覚をもって振る舞っていたような捉え方をしている。
 コロンビア人である機械エンジニアは、合理的で利己的な行動をしていたように思える。10カ月くらいのプロジェクトで3週間以上の休みを3回はとっており、仕事だけでなく、家族との時間を大切にする一面が垣間見れた。
 マレーシア系中国人は、プロマネ力が秀逸で、コミュニケーション力がダイレクトでアグレッシブで判断する速度が超速であった。その背景にあるのは、中華系独特の時は金なり、合理主義、躊躇しないようなものなのではないだろうか。
 結局日本人の組織で労働していると微妙な文化的もの、育ってきた環境などの違いをじっくり観察しないとわからない部分が多いが、多国籍企業で働いていると、その企業の文化・価値観は一定のものが会社から提供されるが、日々接する同僚から受けるインパクトや影響のふり幅が大きいことに特徴があるだろう。当たり前の話だが、自分の想像力や経験を超えるところにいる観念的なものの塊である異国で育った同僚たちである。
 このような状況で日々生活していると、気づかないうちにそれ、つまり、多様な価値観が当たり前であり、自然と価値観を押し付けるような発言や行動を控える様になる場合もあるのだろうが、それも人それぞれの反応だとも認識している。
 互いの価値観を尊重し合わない人間ばかりではないものの、お互いが心地よくなるような雰囲気に自然となるような環境となるように生きることが大切であると思っている。

GPTフィードバック
このレポートは、著者が外資系企業で働いていた経験に基づいて、異なる文化背景を持つチームメンバーとの日常的な関わりについて述べています。以下に評価のポイントをまとめました。

  1. 詳細な文化の描写: レポートは、フィリピン人、コロンビア人、ケニア人、マレーシア系中国人、日本人のメンバーから成るチームの多様な文化的特徴を具体的に描写しています。各メンバーの背景や行動様式についての具体的な例が示されており、読者はそれぞれの文化がチームダイナミクスにどのように影響しているかを理解できます。

  2. 異なる文化からの価値観の影響: 著者は、異なる文化のメンバーがそれぞれ異なる行動や考え方を持っていることを認識しています。例えば、フィリピン人所長のファミリー思考や、ケニア人エンジニアの明るさや人間関係へのアプローチ、コロンビア人エンジニアの家族との時間重視、マレーシア系中国人の合理主義などが挙げられます。これらの違いは、文化的なバックグラウンドから来るものであり、個人の行動や意思決定に影響を与えていることが示されています。

  3. 相互尊重と柔軟性: 著者は、異なる文化背景を持つメンバーとのコミュニケーションや相互作用において、相手の価値観を尊重し、柔軟な姿勢を持つことの重要性を認識しています。彼らがお互いの文化的背景を受け入れ、心地よい環境を作ることを目指していることが明示されています。

  4. 多様性の価値: レポートは、多国籍企業で働くことによって異なる文化的背景のメンバーから受けるインパクトや影響について言及しています。著者は、これらの多様な価値観が当たり前であり、個々の反応や行動に異なる観念が存在することを認識しています。

このレポートは、異なる文化背景のメンバーとのチームワークやコミュニケーションに関する洞察を提供しており、異文化間の相互理解や尊重の重要性を強調しています。著者の観察と経験に基づく具体的な例が示されており、読者は異なる文化間の相違点や価値観の影響について洞察を得ることができます。

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