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「世界のウチナーンチュ」について、問いをひとつ立て、調べて考察して論述してください。

世界のウチナーンチュウが身近にあった話です。先月末まで働いていた外資系企業で、同じチームとして2月から働いていた方が、ペルー出身で
日本人に帰化した30代の方でした。
なんとなく風体やしゃべり口調が沖縄っぽいなと思っていたところ、その方と1週間くらい一緒に仕事していた時に、思い切って、
その方のルーツを伺ったところ、実は、その方のおじいさんが糸満の喜屋武出身でした。
私も糸満に2年間住んでいたことがあり、喜屋武のロータリーや喜屋武漁港などに思い入れがあったので
すごく感銘と親近感を持ちました。
その方のおじいさんがペルーへの移民となり、ペルーで息子を育て、その孫がペルーから日本に行き、日本人に帰化した事例です。
私は、直接、世界のウチナーンチュウとかかわりの少ないものと思い込んでいたところ、まさか自分の同僚が、まさにストレートなウチナーンチュウで
自分の住んでいた糸満出身だったとは非常に驚きました。その方曰く、沖縄に親戚がたくさんいるので、もうすぐ子供が生まれるらしいのですが、
挨拶に行く親戚先がものすごくたくさんいて、結構大変ですというお話もされていました。
 ことさらウチナーンチュウの3世で日本人に帰化した方だからという括りで、カテゴリー化や分類化してしまうのも、それもどうかなとおもうことも
あるが、同じ釜の飯を食べた仲間のような、いわゆる出身地に起因する仲間意識で同調化・共同化・集団化する心理が特に色濃いのが
沖縄の特徴ではないかと問いたい。いつもおもうのだが、例えば東京の港区出身者が港区民でウチナーンチュウ的なアイデンティティーの
重層化のようなことをしているかといえば、そういう事例を聞いたことないし、話題にも上がらないだろう。また、海外駐在をしていると
日本人会があり、その中に〇〇県民会のような出身地別のグルーピングで活動することがままあり、所属や出所により仲間意識を持ちやすい
ことは良くある話である。そこで、沖縄に限って言えば、個人的にはウチナーンチュウが政治色をもって報道されているような印象を受けることがある。
沖縄は過去に戦争の舞台となり、現在でもアメリカ軍基地の存在や地域振興の課題など、政治的な問題に直面している。
そのため、ウチナーンチュウの表現や活動が政治的なメッセージや抵抗の象徴として捉えられることが利用されている。
 沖縄出身者の集いとしての特徴としては、アメリカ軍基地の存在や地域振興の課題などから、ウチナーンチュウが利用されている面が
色濃いものと言えるのではないかと主張したい。また、普段生活していると、誰もが、世界のウチナーンチュウに突然出くわすことになる
こともありうることから、社会的なコミュニケーションの円滑化となるような一般教養としても、ウチナーンチュウについての関連知識をもつことも
現代社会の課題と言えるのではないだろうか。

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