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実用英語演習Ⅱ 中間テスト

以下の4つの質問に簡潔に答えなさい。それぞれの問題には300字以内の日本語で答えること。必要であれば英語の文を例に挙げて説明しなさい。
(各25点)
 
1.英語のコミュニケーションに関して多くの大学生が苦手意識を持っているが、それはどうしてか。勉強不足との答えを除外して説明すること。

日本人は「見ず知らずの人と話してはいけない」とか、「知らない人についていってはいけません、誘拐されるよ」など、幼少時代に親から保護・防犯教育されおり、マスコミや教育界も他者とのコミュニケーションには保守的な取り組みをしている状況にあるだろう。その圧力下で、大学生の英語のコミュニケーション力は、日本の教育機関の最終成果物と言える。さらに、通常のコミュニケーションにおいても、多くの問題を生じさせていると言えるだろう。また、強烈な自己主張することで、しっぺがえしを食らうことを経験し続けた大学生は、必然的に保守的になり、殻に閉じこもるという生存本能が働いているからとも言えるだろう。(約290文字) 

 
2. 日本人とアメリカ人が英語を使ってコミュニケーションをすることを異文化コミュニケーションとして捉えると、お互いにどのような不満が残るか説明しなさい。その際に日本人の英語力が乏しいという前提を抜きにして考えること。
 
 日本人からの不満としては、会話することでお互いの距離が縮まり、アメリカ人によるプライベートな質問により、プライベートに突っ込んでくるなというような気持にもなることがあるのではないだろうか。
 アメリカ人からしたら、どうして日本人は、あまり自分のこと、プライベートなことを話さないのだろうか、例えば、週末何していたか、来週末何するのかなど、秘密主義的なところ、あるいは、日本人特有の奥ゆかしさに、不満が募っているのではないのだろうか。
 よって、心を開くことで異文化を吸収しようとするアメリカ人と、心を開かずとも、以心伝心で異文化を理解可能と考える日本人との本質的な性質により、互いの不満は説明される。(約298文字)

 
 
3.英語のネイティブスピーカーが誇張表現を「礼儀」として使う場面を想定して、それがどのような時であるか具体例を用いて説明しなさい。ヒント: 日本語使用の例と比較して考える。
 
元気ですか?と英語で聞かれたときに、英語のネイティブスピーカー達は、Top of the Worldなどと誇張表現することがあるが、相手にとって思いやりをもった表現ともいえるだろう。日本においては、「元気?」と聞かれて、「元気です」とぶっきらぼうに答えてしまえば、コミュニケーションがそこで終わってしまうケースがよくあり、日本人であれば誰しも経験があるだろう。会話が弾まないというような事例は枚挙にいとまがないだろう。誇張表現による効果によって、私は貴方にとって敵ではないですよという心を開く姿勢にもつながり、また、何があったの?と気になり、会話が弾み、ある種の会話の礼儀作法と言えると説明できる。(約296文字)
 

 
4.日本人とアメリカ人が英語の異文化コミュニケーションをする際に後者からforeigner talkを使用されることが多い。その際に、どのようなことに気を付ければ従来従来の苦手意識を軽減できるか。説明しなさい。注:1の答えと重複する部分があってはならない。
 
アメリカ人がforeigner talkを使用される場合は、1.発話の速度が低下し2.難しい言葉がさけられ3.for example(例えば)が多用され4.繰り返しが使われるという特徴がある。まずは、その状況に日本人は気づくことが大切である。アメリカ人にとって、外国人である日本人に配慮されたコミュニケーションをされていることを認識した後に、あるいは、むしろ当然の権利として甘んじてそのコミュニケーションスタイルに便乗し、相手にテニスのラリーをするイメージで自信をもって互いの情報・感情を共有することに注力することが、従来の苦手意識を軽減できると思慮する。(約276文字)

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