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エチオピアをカレーにしたよ!

エチオピアをココナッツカレーにしました。

久米島漁協で働いている、TさんがSNSで呼びかけをしたのがきっかけ。

”この度のコロナの流行で、近海魚の値段が暴落している。

マグロやカジキは島内消費も結構あるので大丈夫だけれど、近海魚は飲食店が営業を自粛した影響をもろに受けている。

大きい船を持っていない漁師さんは、近海魚を捕って生計を立てるしかないので、漁協職員としてもなんとか手助けしたい!

そうだ、捕りやすくて比較的癖のない「エチオピア」をレシピと一緒にSNSで宣伝して売ろう!島の友人に向けてレシピを募集しよう!”

と、いうTさんの呼び掛けに賛同して参加させていただきました。

(Tさんは今回のこと以外でも、常に久米島のためを思って行動されていて、心底尊敬している方のひとりです!)

漁協さんでは既に「魚汁セット」として、”たいらのみそ”と刻んだ万能ねぎをセットにした商品を試作していました。
(これもとっても美味しそう!)

さて、ここでエチオピアについて説明を。

上記のサイトによると、エチオピアはシマガツオのこと。

「シマガツオ」は魚類学者の命名。体形がマナガツオに似ているため。(参考/『新釈魚名考』榮川省造 青銅企画出版)
●「しま」は「島」で南方の意味。南方でとれてマナガツオに似ているから。(参考/『新釈魚名考』榮川省造 青銅企画出版、『魚と貝の事典』望月賢二 柏書房

【エチオピアの由来】●1935~1937年に相模湾でこの魚の大漁があり、一般の食卓にものぼるようになった。ちょうどそのときにエチオピアの皇族が来日中であり、この皇族に国際的なロマンスの噂がたって新聞などを賑わせた。それを記念(この表現が不明)してエチオピアと呼ぶようになった。
●昭和初期からわが国の南方漁業が急に盛んになり、この魚の漁獲も増えたが、丁度そのころ、わが国とアフリカのエチオピア王国との外交関係が親密であったことから、〈エチオピア〉=〈黒人国〉の連想により、この黒褐色の南方魚を、漁船員、魚商等が〈エチオピア〉と呼び始めた。

私は以前、久米島の居酒屋で働いていたときに「この魚は色が黒いからエチオピアっていうんだよ」と教わりました。諸説あるんですね。国際的なロマンスの噂って何だ…??

その居酒屋のまかないで何度か食べたこともあり、味も記憶がありました。

特に癖はない。パサついてもなく、水っぽくもない。まあ、言ってみれば”超上手いということもなく、これといって特徴のない味、な記憶がありました。

さて、そこで私は思いついたのです。

これ、干物にしたら美味しいかも。


干すことで水分が抜けて旨味が凝縮され、さらに塩が浸透することで、奥深い複雑な味わいとなります。

これまでもいただきものの魚を何度か干物にしてきたので、今回も真っ先に思いついた調理法は干物でした。

Tさんに連絡すると、即OKが出ました。やったね!

ということで、漁協に受け取りに行くと、真空パックされた三枚おろしのさくと、ぶつ切りのエチオピアが渡されました。

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ぶつ切り!


ぶつ切りの存在について全く考えていませんでしたが、干物は天気のよい休日にしかできないし、「そうだ、今夜はエチオピアのぶつ切りでフイッシュカレーを作ろう」と思い立ちました。

前置きが長くなりましたが、そういうわけでエチオピアカレーを作ったので、そのレシピや出来上がりなどを載せます!

材料はこんな感じです。

●エチオピアのココナッツカレー(4人前)

・エチオピアぶつ切り 6片(身がついているものをチョイス)
・にんにく: 1片
・しょうが: 1片
・玉ねぎ: 1/2個
・クミンシード: 小さじ1/2
・ブラウンマスタードシード: 小さじ1/2
・カレー粉: 大さじ2~3
・ココナッツミルク: 1カップ
・油: 大さじ2
・水: 1カップと1/4カップ
・塩: 小さじ1~2
・(あれば)パクチー: 少々
*パプリカやピーマンなどの野菜を入れてもいいと思います。
*スパイスの説明は最後に書きます

①にんにくとしょうが、玉ねぎはみじん切りにする。(私はにんにくとしょうがは手抜きしてチューブを使いました 笑)

②フライパンに油を熱し、クミンシードとブラウンマスタードを焦げないように炒める。その後①を入れてしんなりするまで火を通す。

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③カレー粉を入れてなじませ、水1/4カップを入れて煮る。

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④エチオピアを入れて、色が変わるくらい表面を軽く焼く。その後水1カップとココナッツミルクを入れて、10分ほど煮込む。塩で味を調整して(ナンプラーがあれば入れてもいいかも)できあがり。

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フライパンひとつでできて、超簡単です!

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さて、いただきま~す☆


感想は…

うん!エチオピアのコクとココナッツミルクがマッチして、美味しい!

インターネットで調べたら、エチオピアの身には少々酸味があるという意見がありました。ココナッツミルクのカレーは酸味との相性がいいのです。
多少癖のある魚のほうが合うかもしれないなと思いました。

でも…

骨が多い!!!(ぶつ切りだから当たり前だけど)

幸い大きい骨なので取りやすいのですが、息子2人の分も骨を外すのは大変骨が折れました…


結論。

ぶつ切りじゃなくて切り身を使ったほうがよい。(多分)

でもこのコクはぶつ切りだからこそ出たのかもな~とも思いました。

機会があれば、切り身のエチオピアでも作ってみようと思います。


エチオピアココナッツカレーは、基本的になんでも美味しく食べる旦那氏はもちろん、息子たちにも好評で、なんと魚嫌いの長男が完食していました。

↑ 私はこういうことが書いてあると、「またまた~~盛っちゃって~」と思うタイプなのですが、今回は本当ですよ!!

久米島漁協さんでエチオピアの販売がはじまったら、ぜひ作ってみてくださいね!

さて、次は干物をつくるぞ!


【補足】

分量は一応書いておきましたが、基本的に全て適当です。

だってお味噌汁つくるのにいちいち味噌とか水の量とか計らないでしょ?

カレーもフィーリングです!


●クミンシードってこういうもの


●マスタードシードはこういうもの

どっちもスパイスだけど辛くないよ!

クミンシードとマスタードシード、カレーパウダーはカルディで手にはいりますよ。

ネットショップだと楽天の大津屋が商品も送料も安くていい!

カレー粉はS&Bでもいいけど、子どもがいると辛いものが使えないので、おすすめはインディアンカレー。

カレー粉によって入れる量が変わってくると思うので、色々試してほしいです。フィーリングで★

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