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TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS 採択企業インタビュー「株式会社Sanu」

島のみなさんに「SANUが来てよかった」と
感じてもらえるプランづくりを目指したい


株式会社 Sanu
事業開発本部開発推進部長 吉澤吟平さん

「自然と共に生きる。」をミッションに掲げ、人と自然が共生する社会の実現をめざすライフスタイルブランド・SANU。現在は月5.5万円で自然の中にもう一つの家を持つホームサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」を全国15拠点で展開しています。拠点選定を手がける開発推進部長の吉澤さんに、TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPSへの思いを語っていただきました。

――全国で別荘サブスクサービスを展開されているSanuさんですが、TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPSに応募された動機を教えてください。

吉澤:事務局の上田嘉通さんからこの事業を紹介頂き、TOKYO ISLANDHOODのwebサイトを見たのがきっかけです。

Sanuでは現在、関東近郊に15拠点78室の会員制別荘を運営していますが、今後数年の展開を見据えた時に、まだ拠点を持っていない東京都の離島にもぜひ進出させていただきたいと考えました。伊豆諸島を調査するなかで、アクセス性の良さや、他の地域にはない大自然など、非常に魅力的なエリアであることがわかり、TOKYO ISLANDHOODの応募を決めました。


――実際に10月と1月に島を訪問されていますが、現地に入る前に抱いていたイメージや、実施に訪れてみて心境の変化などありましたら教えてください。

吉澤:島の土地や建物を使わせていただくことへのハードルの高さは、実際にお邪魔する前に想定していたよりも非常に高かった、というのが率直な感想です。

ただ、それぞれの島で新しい事業が勃興しているエリアがあったり、新たな事業者が事業展開を検討している美しい自然エリアがあったり、島の魅力を肌で感じることができたことは大きな収穫でした。こうした情報はネットには載っていないので、訪問前と訪問後では島に対する熱量が大きく変わったと感じます。

――TOKYO ISLANDHOODではさまざまな形で支援を行いましたが、そのなかでどのような点が役立ちましたでしょうか?

吉澤:今回のようなご支援なしで訪問した場合にはご挨拶もできなかったような、行政、商工会、観光協会、企業様といった地元の方々に直接お会いする機会を得たことです。それぞれの島が持つ強みや課題などについて、直接お聞きできるということは簡単なことではないので、本当にありがたかったです。

地域の文脈を活かした開業が加速している波浮地区


また、事務局のみなさんをはじめ、一緒に採択された会社さんと情報交換をさせていただくことで、一社で展開を検討するよりも解像度高く検討を進められたことも参加してよかったことのひとつです。島での事業展開のプロフェッショナル、課題解決のプロフェッショナルなど、事務局やアドバイザー、採択された方々の知見や経験を伺いながら、事業構想を練られたことは大きな収穫でした。

今回の事業が終わった後も、継続的な支援や情報交換の場を設定していただけるといいなと思います。事務局側に蓄積されていく島のリアルな課題や、事業者側が陥りがちな失敗などもぜひ共有できるといいですよね。


――TOKYO ISLANDHOODは「島での理解者、事業者の仲間が増えてほしい」という思いを込めて考えた名称です。今回の事業を通じて、島に理解者ができるような機会はありましたでしょうか?

吉澤:ありました!単に「自分たちの事業を島に展開していく」という観点だけではなく、島ごとに一定のローカライズをすることや、弊社の事業としてどのようなことが行われると島にとって価値が高いのかなど、具体的な課題をお聞きすることができました。実際に島へお邪魔して事業を展開する場合には、島の皆さまに「SANUが来てよかった」と言っていただけるようなプランを練りたいと思っています。


――今後の島での事業展望を教えてください。

吉澤:まずは伊豆大島を筆頭に、一戸建てのリノベーション物件の取得を進めていきたいと考えています。島の不動産情報は市場にはなかなか出てきませんので、良さそうな物件があった場合に事業を進める決定をしていきたいです。


――本日はありがとうございました。

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