Log 2023.04 part.1
4月。
春は出会いと別れの季節っていうよね分かる。3月に別れて、4月に出会うという新たな仕切り直しみたいな流れを繰り返すのが世の常みたいなとこ。
そんな月に「新鮮な体験をしたい」と思ってしまうのは気まぐれにしてはよくできたタイミングというか……そんな気持ちで触手を伸ばして、Twitterのフォローボタンと足取りと財布の紐を軽くしたひと月の記録。
・4/1 at 品川
「全てをエイプリルフールのせいにして良い」
そう聞いたのでここ最近ずっと気になっていたもえなすこと渡辺萌菜さんを観にかすみ草とステラのワンマンライブに。
普段の僕を観てる人はうっすら気づいてるかもしれないけど、結構イロモノ好きな傾向があるから、かすテラみたいな対バンで観てて「うわぁ、"アイドル"を観たぞ……」という気持ちになるとこに自ら行くのはレア。
ただこういう場所ほど「行ってみないと分からない」発見が多い。振り付けの合間に挟んでくるファンサとか、「アリス」の振り付けがジャケットに結構忠実だったりとか。もえなすさん目当てだったけど惹きつけてくる歌い方してるのは比嘉ハルさんだった。
この意外な発見に溢れた充実感、曲をほとんど知らないまま群青の世界のワンマンに行ったときもこんな気持ちになったことを思い出した。
ついに接触。
何度か味わってきた初めましての距離感にほぼ当てはまらない。珍しく僕がはじめましてで伝えたいことをがっちり固めて行ったのもあるけど。
そのポーズ、大阪のメンカラピンクの専売特許なんですけど、はじめましてでそこに辿り着くの、「出来る」な……
ここでエイプリルフールを発動。タイトル未定のOAがきっかけと言いつつ、真のきっかけはこのツイート。
なんとも言えないこの既視感。アイドルって文化に帰ってくるきっかけになったあの人の言葉をなぞるようで。この日、ブックマークからコレを久しぶりに掘り返してうんうんと唸ってしまった。
今結構行ってる人たちにはじめましてって覚えられてるんだろうかとふと思った。北の人には今度聞いてみようかな……→これ書いてて覚えられてないの思い出した定期
・4/2 at 名古屋
エイプリルフール2日目。
実は2週間ずっとブラフをばら撒いてたんですねコレが。うなぎ食べたい!とか急に言い出すヤツ普通おらんよ。
食ったけど。美味かった。
3/26、途中から入ってきたとはいえ頭から観てないことが引っかかってたのと、ツアーって言ってるんだからどこかで遠征してナンボやろという気持ちは生まれ持ったノリと勢いに火をつけたのだった。
この日は色々な光景がフラッシュバックした一日だった。名古屋って土地で観てきたライブの思い出だったり、一年前、同じように歌うことができなかった濃いピンク色のあの人のことだったり。
そんなノスタルジーと古傷を上塗りして6色で塗り上げて行くこの時間、遠征というバフ以上に感じたとても暖かい時間だった。全国を下北にするという言葉は伊達じゃないことを実感させてくれるくらい浮かび上がる、ここ3カ月で何度も通ったハコのような雰囲気。間違いなく名古屋は下北になった。
この日はさとモンさんチーム全員と接触するというチートデイ。
ついったのアイコン見せたらみんな通じて世界の狭さを感じた。
1月から濃度高めに現場行ってるからこそ、全員に対して思うことがあって、それを伝えられた気がする。
ここからは深淵。
あすさんに求めてる期待値って良い意味でめちゃくちゃ低いことに気付いた。
あのふたりをはじめとした、「この場所なら、この人!」って思える対象がいるグループって、何もなくヘラヘラと眺めているグループより「楽しい」って気持ちは跳ね上がるんだけど、その代わりに「この人!」と思う人にステージに立って「何かをする」ことを求めてる節があって(誤解を招きそうだから断っておくとステージ上だけ、他の媒体とか特典会とかはほとんど何かを求めたりしてない)、あすさんにはそれがほとんどない。
よく美談のように「推しはそこにいるだけで良い!」って言葉を使う人に対して抱いてた「いや、そんなわけないだろ」というアンチテーゼが少し揺らいだ。
ステージに立つこと自体がミラクルのような存在だと思ってるからこそ、ステージに立っているだけで100点で「いいや」と思える存在、今までの辞書になかったことに気付けたのは、この日のイレギュラーの副産物だったのかもしれない。帰りのバスの中でそんなことを考えていた。
・4/6 at 自宅
そんな感傷に浸るきっかけになった、熱があって追いかけていたものの大事な日を完全に失念してしまいました。
これ、自分でもホントにビックリした。アレだけ長い長い紆余曲折あって、この子が好きって心に決めたキャラクターのことを、そんなに簡単に忘れちゃうのかと。
そして今好きなものも、こうやって忘れていくのかなとちょっと暗い気持ちになってた。
そしたらコレ。30分くらいずっと笑ってた。陰鬱した気持ちが吹き飛んだ、ありがとう。あなたにしかコレはできません。
メンタルが回復したのでその勢いで過去の喜多日菜子とかいう子に対する遺産を全部掘り起こして読むなどして。恥ずかしすぎて死にたくなったけど、ちょこちょこいまの僕に繋がる言葉も拾えたので決してマイナスではなかった。
2021-01-01から1年間の記事一覧 - ぴぃ・ダイアリー (hatenablog.com)
10月あたりがいちばん濃い。過去のログってやっぱり大切だよ。
・4/8 at 新宿
この日も内見(内見=普段よく行く現場とは違う現場に行って良いものを探すこと)。とはいえ結構な頻度で足を運んでいるりんわんだったので楽しく音楽を浴びさせていただきました。初手memoriesはホントに偉い。辺見花琳さん、最高とさせてください。
普段通ってない場所とはいえ自分でここに行く、と決めてチケットを握った場所ってある程度信頼を置いてるみたいなとこあるからちゃんときっかけとか、良いなと思ったことは記録として残すべきだなと思った。チェキツイ溜めないと書く書く詐欺を止めることが今後の目標である。
・4/9 at 都内某所
なるほど、これが私服に釣られた弱いオタクを炙り出すためのイベントですか……
というわけで最近とてもアツい(いろんな意味で)女性、もえなすさん。はじめましての濃度のせいで話したかったことが抜けちゃったのでその補足をしたかった…
んだけど覚えられてるのは予想外だったので面食らったし思ってる数倍くらいアカウントを見られていることが発覚した。発言には気をつけようと思います。🍆🥒🍅→夏野菜最高‼️
私服、前日の配信で頑張ったと言った通り大人って感じがして危険だった。これは内見内見…
・4/14 at 新宿
前日、というかこの日のド深夜に、今好きなものへの向き合い方に関して結構考えさせられるできごとがあって、ちょっと悶々とした気持ちを抱えながら1週間ぶりのハコに、1カ月ぶりにピンクの人を観にきた。
前の週はうぉぉぉ楽しみ!!!とか言いながら入ってたのにこの温度差。実際お目当てが来るまでの時間は横にいる土竜ともども沈んだような空気で眺めていた。
ただ、1カ月も空くとさすがに寂しいという気持ちが出来てくるように人体というものは出来ていて。
その寂しさの分をぶつけるかのように一曲目で大好きな曲がくるものだから、「とびはねる」「フラッシュ」のわざマシンを無理矢理身体に押し付けてこの時間を過ごしていた。
1カ月前の大阪で観たときから短い期間で何度も歌いこまれた「Compass」。慣らし保育のような時間を経てセットリストのほかの曲と馴染み、3月からさらに観たいKolokolのライブのワンシーンに育ってきているように思った。
久しぶり、からはじまる会話。
いろんな場所に遊びに行ってた(意味深)ことを少しチクチクされながらも、彼女曰く「なんか目がいつもよりつぶらでイキイキしとる」くらい心が跳ねる人ってなかなか居ないんだよな。と感じるばかりだった。
・Magic Time ~at Shinjyuku,Shibuya,Shinjyuku_again
4月14日20時30分。
ここからちょっとした魔法にかけられてしまったのでここからはTwitterのプロフィールに並んでる任意の文字列×3から少し目を背けさせていただきたいんですが良いですかね、うん、いいでしょう
この日、僕が観るのは最後になるはずだったのが現体制の群青の世界。
初めて見たバンドセットワンマンでぐっと引き込まれたこのグループ。
先月の日記で書いた通り、見たいと思う場所には深浅問わず確実に「このグループなら、この人という「視点」が存在する」というのが持論なんだけど、例に漏れずここもそうで。それが水野まゆさん。
初めて見た日に初披露された「ステラ」の1サビ後の表情、今でも再生余裕なくらい焼き付いている。この日以降、彼女とは何度か対バンで観ることがあればその場所にいる土竜と通貨のやりとりのような形で券を受け取って接触をする、くらいの距離感でいた。
そういう距離感の人って何人かいるんだけど、今みたいに行く場所が固定しきってくるときに観ると「推し」以上にピュアに、素直に「良い」という感情を持てるときがある。
「いいものを見て、いいと思った人に良かったところを話す」というはじめて特典券を買ったときの原体験をなぞるような気持ちを再生するような場所。そんな人がグループから居なくなることを「寂しい」と思ってしまうのは当然、と言ってしまえばそうで。この日味わった「1カ月会えなかった推しとの『寂しい』とはまた質の違う『寂しさ』」がそこにはあった。彼女の卒業の報せを聞いてから最後に観れるこの日を大切にしたい、そう思っていた。
そんな日の最初にぶつけてくるのが「ステラ」。
1サビ後の「Shine」は、48時間限りの魔法の言葉になり、この日のライブはただただ「良かった、暖かくて」の一言に尽きた。
そしていつものように闇取引で手に入れた券を握って話しに行く。
……そうしたら開口一番「あれ、久しぶり!」で面食らってしまった。何度目かの「はじめまして」を発動しようと思ってたから。
こういう立ち位置の人たち、「別に貰わなくてもいいや」のスタンスで構えているんだけど、実際に認知というものを貰うと話は別で。
最後の日を迎える前日に記憶のリソースに入ってしまったことが申し訳なくも嬉しく、それなりに会話も弾んだ。
そこで浴びた魔法の言葉その2。
「明日は?」
この言葉は単純なオタクをすし詰めの戦場に送り届けることになったのである。絶対に外せない予定がある日、その予定を少しだけずらして翌日、渋谷に向かって彼女の生誕&卒業ライブを途中まで、詳細に言うと、彼女のために作られたソロ曲まで見届けた。言語化するにはおこがましいと思うほど暖かく、素晴らしい時間だった。
9年前、あるアイドルの卒業ライブを観たときのかすかな記憶。
そして半年前、あるコンテンツが終わる瞬間を見届けたときの気持ち。
そして3か月前、誰かを「祝う」ために集まったはじめての北海道でのあたたかな思い出。
自分の中にストックしているある感動の記憶を少しずつ取り出しつつ浸る余韻は、雨に打たれて帰る道の途中も冷めることなく残っていた。
そして16日。
言えなかった感想と、ありがとうを伝えるために新宿に向かい、40秒ほどを終えて、ようやく魔法が解けた。
推しと呼ぶには浅いけど、好きと呼ぶには足りる存在。
そんな人の門出を見届けた胸が締まる想いが、いずれ来る何度かの別れのためのワクチンになればいいな、と思うばかりだった。
・Interlude
↑ 最近tipToe.の機運高いから使ってみたかっただけ
4月前半はこんな感じ。総括は後半書いたらちゃんとやる。なので「間奏」みたいな立ち位置で簡単に。
4月前半の日程、面白いほどにいつも行く場所が無かった。名古屋は知らん。だからちょっと羽根を伸ばしてみた感じです。いいものの手札は多いほど良いのでね。
ただこういうスケジュール、意外と寂しくなるな~という気持ちも当然あり。浅瀬でちゃぷちゃぷより踏み込んで言葉を出せる場所がちょっと恋しくなってる。
そうそう、かつての古巣もあるんだな。4月後半。楽しみだけど、今の僕がどう思うか、不安なとこもある。
それでは。
この曲を歌詞通りの意味で受け取って聴く日が来るんだなぁ……
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