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初めてのクラウドファンディングはある意味失敗に終わった。

※)2021年2月、本アカウントを個人用から事業用に変更しました。
この記事は個人アカウント時代に民ノ布の中の人が書いたものです。


先日、目標金額を無事達成し終了した幣クラウドファンディングですが、終わった直後から…いや、やってる途中から既に、

「これはやらかしたかもしれない…」

と感じていました。

今日はその理由、そして今後の為に原因と対策を書いていこうと思います。


①つくりたいものの設計図を見せられなかった

これが最初にして最大の失敗です。

今回はWEBサイト兼オンラインストアの構築費用を募っていたのですが、肝心のサイトの設計図や、どういうサイトにしていきたいかを具体的に伝えられませんでした。

【原因】自分にWEB構築やWEBデザインに関する知識が少なく、全てを知り合いのWEBデザイナーにお任せしていたため。
ひとつひとつの作業内容がどういったもので、それがどのくらいの時間がかかるものなのかが分からない為、スケジュールを自分主導で組めず、工程表の共有や役割分担、そして納期も有って無いようなものとなってしまいました。(ちなみに今も未納品。)

【対策】知識がないからと言って気後れせずに全て事前に確認し、契約書を交わすべきでした。
必要があれば(例えばランサーズやクラウドワークスなど経由で全く知らない人に仕事を依頼した場合など)、事前に確認した工程とスケジュールを、WEB構築が出来る友人などに見せて妥当かどうか判断してもらってもよいかもしれません。


②"視覚的ワクワク感"を出せなかった

これは、自分でクライドファンディングを始める前に、成功した事例をいくつか見ていた時点で気付いていました。

大きく成功したものは、「これが実施されたらワクワクするだろうな~」と思わせてくれる本文ばかり。

そのほとんどは、美しい文章や写真、かわいくわかりやすいイラストなどが介助役となり、独自の世界観をつくり出していました。

【原因】わかっていながら「時間がない」を理由に視覚的な作り込みをしなかった…。
思い返せば謎テンションでしたが、なぜか文章で伝わるんじゃないかって思ってた節もあります。

【対策】あくまで個人的な考えですが、ご自身がデザイナーでなければ、本文づくりに資金投入してグラフィックデザイナーを入れた方がいい。
一言でデザイナーといっても、デザイン+αで得意なジャンルをいくつかお持ちの方が多いです。
資金が少ないからと言って、全部ひとりでやってしまうよりも、興すプロジェクトに合った伴走者を見つけることの方が効果的だと思います。
(アドバイスももらえるだろうし)
ただし、お金を掛ければ掛けるほどいいということではないですよ!


③友人知人に個別メールを送るべきだった

【原因】READY FOR(クラウドファンディングのプラットフォーム)側からメールでアドバイスをもらっていたのに、気後れして遂行出来ませんでした。
「ウザがられないかな…」が100万回頭を駆け巡り、結局告知はSNSオンリーで済ませました。

【対策】最終日に友人から「終了日を勘違いしてた!ギリギリ支援間に合ったよ~」的なコメントをもらったので、熱いメールじゃなくてリマインドメールとして送ることならできたんじゃないかなと最終日に気付いた次第。
これだけクラウドファンディングが乱立している中でも、最適化されたSNSの中で暮らしていると、友人のプロジェクトですら終了後に発見することがあります。
単なる精神論になっちゃいますが「リマインド、リマインド…」と唱えながら、フラットな文章で案内文を書くのがいいかなと思いました。


熱いメールを送ることが出来ないというのは、性格的側面もありますが、プロジェクトに自信が持ち切れないというのもあると思います。

私はそうでした。

それが次の反省へと繋がります。


④自分自身が楽しむ余裕をつくれなかった

自分が"民ノ布"を通してやろうとしたのは、ネガティブな現状から脱して、ポジティブな未来の提案をすることでした。

しかし、初動の鈍さに焦りを感じたり、自信を失くしかけたり、プレゼン資料づくりに挫けそうになったりと、なかなか自分がクラウドファンディングを新規事業のお披露目祭として楽しむことが出来ませんでした。

最初から最後まで、ネガティブ街道を抜け出せなかった…。


【原因】全てが中途半端な状態でスタートさせてしまったこと。
気持ちにゆとりが無いと楽しめないのに、ゆとりをつくらず見切り発車してしまったのが一番の原因だなと。焦ると、おのずとSNSに書く文章やスパンにも影響が出ます。(最後、ウザいぐらい投稿してた…)
そういう雰囲気が伝わって、関心の灯を消してしまったかもしれないなと感じています。

【対策】緊急を要す事案以外は、やっぱり満を持してのスタートを切らないといけません。
自分でも納得がいく文章が書けた。友人知人にプレビューを見てもらって、概ね理解してもらえた。もうやれることは何もない。さぁ、行くか!と気持ちが前向きになった時点でスタートしたいところ。

こんな感じで、大きな敗因(反省)を4つ挙げてみました。

タイトルに「失敗」と書きましたが、あくまで自分が過程に満足できなかったという意味での失敗です。

ご支援頂いた51人の方には感謝しきれないし、クラウドファンディングを実施したことで、ひと皮むけたという実感もあります。

クラウドファンディングをやってみて本当によかった!

またすぐにやってみたいとすら思っています。


別に1プロジェクト1回とか決まっている訳ではないので(意味のない乱発はダメですが)、民ノ布プロジェクトを進める上で必要性を感じた時にまたやってみたい。

その時はもちろん、今回の教訓を元に満を持して挑もうと思ってます笑


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