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【雑記】地元のオンセンで水害を体験した話


 ISだ。今回は雑記だよ。年末年始……それは帰省の季節。私も当然母宇宙に帰還したわけだが、それは現実世界でいうと日本の岐阜に該当する。なので岐阜のオンセンの話をします。



勝者のオンセン、コロナの湯


 場所はここだ。日帰り天然温泉コロナの湯

 コロナと言っても絶賛流行中のウィルスとかビールに由来する名前ではなく、コロナワールドという複合施設のオンセンだからコロナの湯なのである。

 HPにだいたいのことは書いてあるが、基本的に最近のオンセン施設らしいものは一通り揃っている。露天風呂の天然温泉は透明な湯で、東京付近の黒湯とはまた違った趣があって良い。サウナ室は広々としていて、アロマロウリュを定期的に開催している。水風呂は井戸水を利用しているようで、15度ときっちり冷たい。

 また、時間帯が良かったおかげもあるかもだが、そこまで混んでいなかった。都会のサウナとはまた事情は違うのかもしれない。広々とした空間でゆったりすることができたので、実際かなりリラックスできた。

 このコロナワールド自体は映画を見るためなどに学生時代何度か訪れたことがあったが、コロナの湯自体の利用ははじめてだった。地元から離れた事で、改めて地元の良いところを知るというのは、帰省のだいご味の一つなのかもしれない。良い収穫だったと言えるだろう。

 


水害体験MACHINE


 ……と、ここで終わればただのオンセンレビューだった。コロナの湯には一つ、特徴がある。流水浴アクアレビュースリーだ。どうやら岐阜以外にもあるらしい。

 三つの浴槽があり、このうち一つにおまえは入ることになる。手すりがあるので、必ず掴んでおくべきだろう。浴槽に入ると、目の前には流水のスイッチ。【弱】【中】【強】の三つの選択肢がある。腰抜けと思われたくないおれは迷いなく【強】を選んだ。すべての始まりだった。

 はじめにどの方角から流水が来たのか、もはや俺は覚えていない。四方八方から次々と流水が迫り、おれを襲った。やさしい揉みほぐしとか、肩とか足裏を刺激するジェットとか、そういうものではなかった。水の怒りに触れたのか?おれは縋りつくように手すりを握り、水流が止むのをひたすらに耐えた。温水にもみくちゃにされながら、おれは衝撃と共にインスピレーションを得た。

 古代ギリシャの哲人、ターレスは万物の始原アルケーは”水”であると考えた。古代エジプトの民はナイル川の氾濫を恐れ、神々を敬った。インド神話にうたわれる化身マツヤが予言した大洪水、ノアの箱舟、デウカリオンの大洪水――文面が進んだ現代でさえ、水はかく恐ろしく、そして偉大なものである。H.P.ラヴクラフトが海底に外宇宙神格を夢想した気持ちが分かった気がした。

 15分くらい過ぎたあと、水流は停止し、茫然としながら私は浴槽から上がり、多分脱衣場へと向かった。冷静に考えれば、実害があるほど強力な水流ではなかったし、手すりもあったので特に溺れる心配もなかった。それでも、四方から水に打たれる体験は他では得難いものだ。サウナ以上に印象に残っている。今こうして思い出しながら書いていて、改めてここに来てよかったと思った。


未来へ


 コロナワールドという施設が全国にあり、その中にオンセンがあることがある。オンセンには水害体験MACHINEがあり、四方から水に打たれる体験ができる。【弱】ボタンもあるので不安な方も実際安心だ。なお、身長制限があった気がするので、Kidsな方は牛乳とか飲んで大きくなるのと待とう。

 そういうわけで、初めて温泉のレビューなど書いた。今年は書き物を増やしたいので、もしかしたらこういう記事も増えるかもしれない。小説作品の方に力を入れたいので増えないかもしれない。どうしても見たかったらドネートお願いします。


 最後に、去年末に上げたパルプ小説を載せておく。続きも今書いている。こうご期待。


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