Sell me this pen -私にペンを売れ-

このセリフは2013年に公開された映画「ウルフ・オブ・ウォールマート」でレオナルドディカプリオが演じるジョーダン・ベルフォードのセリフです。

映画は3時間近くある長いものですが、失速感が少なく、飽きることなく見続けられるエネルギーに溢れたものなので時間があればぜひ視聴することをおススメします。

私も映画の中で出てくる「私にペンを売れ」というセリフが出て瞬間、昔のことを思い出しました。

当時働いていた会社の面接で社長から「この時計を彼に売ってみてください」と営業試験を受けました。この映画を見ていたら気の利いたことを言えたのかもしれませんが、当時の私はセールスの経験もなく、5人の面接官にど緊張の状態だったので頭が真っ白になりながらガムシャラに時計を売ろうと頑張りました。

「この時計はとてもいい時計で-」「今なら安く購入できます-」あれやこれやと思いつく限りのセールストークを行いましたが、結局時計を売ることはできませんでした。

どうして売ることができなかったのか、それは当時の私は物を売ることの本質を全く理解していなかったからです。

劇中ではそのことについてあるシーンがヒントをくれます。


「私にペンを売れ」主人公が自分が持っていたペンを男に渡します。

すると彼は-

「そのナプキンに名前を書け」と主人公に言います。

「ペンは?」

「需要と供給だ」と主人公にペンを渡します。

ナプキンに名前を書くにはペンが必要です。彼はペンを売るのではなく、ペンが必要になる状況を作り出したのです。

どれだけ素晴らしいペンでもその人にとって必要でなければ何の価値もありません。必要だから買うのです。ほしいから買うのです。

この映画を見て面接を受けていたら私はこう答えるでしょう。

「今は何時ですか?」-
#コラム #ビジネス

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