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本を書いています。

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「面白いとは何か」ということをテーマに、本を書いています。文章を書く中で気づいたことや、書くことの面白さについてなど、つらつらと。
運営しているクリエイター

#写真

写真の新しい楽しみ方を考える

写真を撮るのは楽しい。 これは、まぎれもない事実だ。気の向くままにシャッターを切り、振り…

岩下 智
4年前
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カメラが与えてくれる「第三の目」

目に見える世界をそのまま残したいと思うのは、人間の本能なのだろうか。 そのために人は、古…

岩下 智
4年前
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「FOVEON × Teal & Orange」の誘惑

写真というのは、目の前にあるものをただそのまま写し取れればいいのだろうか。 否。 写真を…

岩下 智
4年前
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家から出ない鳩時計

在宅勤務が続いて、1ヶ月以上が経った。 この間、本当にほとんど家で仕事をしている。自分の…

岩下 智
4年前
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桜の写真を見る会

春ですね。 私事ですが昨日3月25日、娘の小学校の卒業式がありました。 3月頭から臨時休校に…

岩下 智
4年前
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どんなものでもカッコよく撮れるカメラ

空気は読むものじゃない。美味しくいただくものだ。 人間社会がどんなに混乱していようとも、…

岩下 智
4年前
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fpとはじめてのArtレンズ

深い森の中で偶然出くわしたその沼は、怪しげな鈍い光を水面に映し出していた。ゆっくりとたゆたう群青色の液体は、水というよりもコールタールのようなドロッとした粘度を保っているように見える。しかし、その美しくも妖艶なマチエールは、まるで呼吸をする巨大生物の肌のように蠢きながら、何とも形容し難い禍々しい引力を放っている。そして、眼の前に存在するすべてのものを、ズルズルと深い暗闇の中に引きずり込もうとしていた―。 世に「レンズ沼」と呼ばれる底なし沼が存在するという。どうやら自分も、知

現像ノススメ

相も変わらず、写真の話。 日々SIGMAのfpでカラー写真、dp2 Quattroでモノクロ写真を撮影して…

岩下 智
4年前
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盆栽のように世界を撮る。

ここの所、すっかりSIGMA fpでのカラー写真が楽しくて、しばらくモノクロから離れていたのです…

岩下 智
4年前
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人はなぜ写真を撮るのかという話。

前回、このnoteでSIGMA fpへの愛を語り尽くした所、なんとSIGMAの山木社長がリツイートして下…

岩下 智
4年前
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箱根駅伝を箱根で観る正月。

あけましておめでとうございます。2020年ですね。私は本厄ですが、おみくじは2回引いて2回とも…

岩下 智
4年前
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写真を撮ることは、仏像を彫ることに似ているのかもしれない。

あいも変わらず、毎日のように写真を撮っている。 SIGMAのfpに「45mm f2.8 DG DN」のセットは…

岩下 智
4年前
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空港まで写真を足で撮りに行った話。

今日も写真を撮っている。fpを首からぶら下げて。 「写真は足で撮る」というのは、昔からよく…

岩下 智
4年前
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SIGMA fpと過ごした10日間

SIGMA fp がやってきてから、約10日が過ぎた。毎日なにか撮っている。 前にも書いたとおり、今までにも何度か自分の中でのカメラブームが起こっては去っていったのだが、今回はちょっとブームで終わりそうにない。 何がこれほどまで人を駆り立てるのか。一応デザイナーの端くれとしては、まずはやはりデザインが良いのだと思う。ここで言うデザインとは、見た目上のいわゆる「スタイリング」だけではなく、その機能やスペック、使い勝手、心理的な満足度、体験価値などなど、ぜーんぶひっくるめた「