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【10分師匠】「二十一世紀のあるべき経営者の心得」〜塚越寛〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠は塚越寛さん。
塚越寛さんは伊那食品工業というかんてんの製造メーカーの会長をされている方です。この伊那食品工業ですが経営理念が素晴らしく、さまざまな経営者が伊那食品工業へ学びにくるほどだそうですよ。トヨタの豊田章男さんも塚越さんから学ぶため、会いに行かれたそうです。

今回塚越さんのお話を読んでの感想は、「伊那食品工業で働きたい!」です。伊那食品工業で働くと、本当に幸せになれそうだなって思いました。なぜかというと、伊那食品工業の企業活動の目的が「社員をはじめ、取り巻く人を幸せにする」というものだからです。経営上の売上や利益は、この目的は果たすために手段でしかないという理念を持っているんですね。

今回の塚越さんの結論としては、利益や成長は「いい会社だね」と言っていただける企業活動を行なった結果であるということ。ここでいういい会社とは例えば以下のようなものです。

  • 社員が親切

  • 社員の笑顔が素敵

  • 近隣に迷惑をかけない

  • 会社の周りをこまめに掃除し、環境保全に努める

これらを行うためには、まずはリーダー自身が自分を律する必要があると塚越さんは言います。そんなリーダーであるために「二十一世紀のあるべき経営者の心得」というものを掲げていらっしゃるのですが、これは30年以上も前からなども書き換えながらまとめてきたものだそうです。

今日はその中から私が特にいいなと思ったものを2点紹介します。

1つ目が、「専門知識は部下より劣っても、仕事に対する情熱は誰にも負けないこと」です。良い組織を作るにあたって、大事な要素だと思います。ただ、多くの場合、「上司は部下より詳しくないといけない」という考えになりがちだと思います。知識よりも仕事に向き合う情熱を部下に見せていくことで、チームの士気も高まるのだと思います。

2つ目が、「文明の利器は他社より早く、フル活用する」というものです。文明は後戻りすることはありませんよね。黒電話→コードレス固定電話→ガラケー→スマホのように(ざっくりですみません、)、世の中どんどん発展しています。

いきなり「今日から社用携帯はやめて、黒電話で受電しましょう」とはならないわけです。社員が快適に働けるようにすべく、業務効率化になる最新ツールへはどんどん投資をしていくことは、いち会社員として本当にありがたいです。

しかしこれもコストばかり考えてしまい、なかなか積極的に検討する企業も多くないかと思います。社員の幸せを目的にしている企業だからこそ、自然とこのような考えになるのかもしれませんね。

ちなみに、伊那食品工業では人件費をコストではなく、むしろ上げるべきものだと捉えているそうです。社員の幸せを目的にしているので、人件費=社員の給料は毎年少しずつ上げていくようにしているとのこと。これも目的に則した対応ですね。

伊那食品工業の経営理念は本当に素敵だと思いました。そして、目的と手段を履き違えないように心得ておくことも大事だと学びましたね。自分自身が仕事に臨む際にも、目的意識を持って取り組んで行きたいと思います。


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