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村上春樹著「女のいない男たち」を読んで|市原隼人朗読

「女のいない男たち」を読みました。(オーディブルで聞きました)。読んだ理由は、ちょっと変な理由なんですけど、朗読者が市原隼人さんだからです。

市原隼人さんは「おいしい給食」というテレビドラマで最近マイブームなのです。給食ドラマで給食が大好きなのだけど、しっかり教師としても厳しく生徒に人気があるというなんとも独特なキャラクターです。

そんな自分がツボにはまっているからこそ朗読も気になってしょうがなくなり本書を手に取らせていただきました。

ちなみに、市原隼人さんの学校の給食はこんな感じの1980年代後半を舞台に繰り広げられる給食に命を懸けるドラマです。

学校の給食についてはこちらにも記事を書きましたのでよろしければどうぞ。

では、本題に移ります。


村上春樹さんの唯一の書下ろし作品

本作は村上春樹さんの唯一の書下ろし作品と言われています。一気に書き上げてしまった作品なのだとか。これほどの長編を一気に書き上げるのがすごい。その才能がすごい。

オーディブルでは71章になっており、6つの短編小説により構成

本書は面白かったです。オーディブルでは第1~第71章に分かれている作品でした。恥ずかしながら途中よくわからなくなっちゃいましたが💦(忖度なし!)、しかし前半と後半は盛り上がっていて聞き入ってしまいました。

後ほど調べてみると、本書は6つの短編小説の集まりでした。(だからなのか、途中で話が見えなくなってしまった。オーディブルの弱点)

6つは次の通りです。
①ドライブ・マイ・カー
②イエスタデイ
③独立器官
④シェエラザード
⑤木野
⑥女のいない男たち

このうちの「女のいない男たち」が書き下ろしでした。

特に面白かったと思ったのは、①ドライブ・マイ・カー、②独立器官、④シエラザード、⑤木野でした。(女のいない男たちが入ってないではないか笑)

それぞれ、解説します。

とくに印象に残った4つの話を解説

・ドライブ・マイ・カー

引用:カーセンサーより

主人公の家福さんは、俳優であり、セリフの練習をするときは車の中と決まっていました。しかし、事情があって免停となってしまいます。

そこで、クルマを代わりに運転してくれる人を探していたところ「みさき」という女性に出会います。

彼女は事前情報では、無粋な女性で器量もあまり良くなく不愛想な女性のようでした。しかし、実際に会うと車の運転技量は上手くて、家福さんとのやり取りが何故か引き込まました。画像は物語にでてくる黄色のサーブ900カブリオレです。

彼女は家福氏というよりも、運転をすることになるサーブという車が帰任ったようでした。

本作は映画にもなったようです。ドライブ・マイ・カーという題名でアマプラで見られるようです。後で見てみたいと思います。
他の作品の物語のエッセンスも入っているようでちょっと期待しています。

・独立器官

どうか渡会先生のことをいつまでも覚えておいて下さい」という言葉が印象深い作品でした。おしゃれな50代医師の渡会先生。複数女性とお付き合いすることなのだとか。お付き合いするということは、身だしなみも気にを使うおしゃれなオヤジさん。

しかし、ある日、身だしなみも適当になり、鬱のようになってしまうのです。プレイボーイともいえる人なのに、あるひとりの女性を深く愛してしまったようなのです。しかし、それと同時に生きる気力も失うほど深く傷ついてしまった。

失恋して亡くなる方はいないというけれど、愛が深いとどうなってしまうかが描かれているのがとても印象深い作品でした。

・シェエラザード

いつ誰が来るかわからい状況での秘密の行動。これほどドキドキすることはないでしょう。そんな作品です。この中では一番のお気に入りかもしれません。

ある女性が高校生時代を振り返ります。高校時代にクラスのサッカー選手の男子に恋をします。その男の子の家も知っていて、ひょんなことからその家の鍵の隠し場所を見つけてしまいます。

いつもそこに置いてある鍵。その鍵を使って家に侵入するするのです。そして、彼女は誰もいない家に入り、彼の部屋にひとり入ります。そこで行う秘密の所業(詳しい内容は本作の中で🙇)。いつ帰ってくるかわからないのが逆にスリル満点で行動はどんどんエスカレートしていきます。

・木野

木野はスポーツ用品を販売する会社のサラリーマン。ある理由で脱サラし喫茶店を経営しだします。そこで起こるお客との物語。怪しい客と関係を持ち、それが関係するかしないかわからないけれど、それを助ける客もいます。

何か不吉な予兆が起きる。しばらく、店を閉めて姿を晦ます逃避行の旅へ。はたしてどうなるのでしょうか。

まとめ:ナレーションもすばらしく物語に引き込まれました

「おいしい給食」の主人公がナレーションをするという理由でオーディブルで聞いた「女のいない男たち」は、聞くほどに引き込まれる作品でした。

今度は、映画版のドライブ・マイ・カーも興味深いので観たら感想を書きたいと思います。

#3行日記 :今日は家で仕事|そのあとは家でいろいろと

今日は、家で在宅勤務の後に所要があって家で雑用をしてました。在宅勤務は本当に時間を有効に使えますね!この制度というか習慣はこれからもずっと残ってほしいと思ってます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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