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湊かなえシリーズ「境遇」を読んで|正義と悪はスパッと割り切れないもの|芸能人は万能ではないと感じたこと

アマゾンのオーディオブック(オーディブル)で湊かなえさんシリーズが人気だ。今回は「境遇」を読んだので記事にしてみました。

前回、小池栄子さん朗読での「贖罪」を読んだというか聴いたとき、大変面白かったので今回も期待に胸を膨らませて読みました。

前回の贖罪のお話

結果は、途中から話にのめりこみ楽しむことができました。本作は2019年のABC創立60周年に作成されたテレビドラマ「境遇」の書下ろし作品なのだとか。

次のような感想を持ちました。


正義と悪はスパッと割り切れないもの|どちらにも正義がある

本作は、生い立ちがよく似ている晴美さんと陽子さんの物語です。それぞれ育った環境は違えど、生まれてきた境遇は同じで似たもの通し。

最初は、お互い分かり合えない境遇と思ってましたが、生い立ちは同じ境遇で親友通しになります。

二人は成長し、それぞれの人生を歩んでいく中で、陽子さんのお子さんの誘拐事件が起きるのでした。犯人はいったい誰なのか?そんなミステリーです。

この話の中で、それぞれの立場の人の善と悪が描かれていきます。しかし、善と思われたことが、ある人にとっては悪であり、その逆もあります。

複雑ながらも、今の世の中、何が正しくて何が間違っているかなど立場が違えど捉え方がそれぞれということが本作品で描かれていました。

今の世の中と書きましたが、これは昔からなのかもしれません。そもそも善と悪とは世相にもよるし、その人のおかれた立場にもなります。
こちらはOK、あちらはNGとスパッと割り切れるものではないということを改めて感じました。

芸能人は万能ではないと感じたこと

これは本書の内容のことではなく、オーディオブックを聞く際の注意点です。湊かなえシリーズは、オーディブルで聞くことができ、さらに芸能人による朗読で楽しめます。

ココからの内容は、ファンの方に怒られてしまうかもしれませんが、個人的な感想として書かせていただきたいと思います。

忖度なく申し上げると、読み手によってかなり朗読を聞くときの内容の理解度が左右されるなと思いました。

例えば今回の「境遇」は、松雪泰子さんの朗読でした。彼女の読み方は声のトーンを低く保ち、ヒソヒソと語りかける口調でした。

それもありなのですが、ヒソヒソと話すのは話の一部なら良いのですが、最初から最後まで終始貫かれると聞く方は、聞き取るのにかなり神経を使いました。もしかしたら、声質自体が朗読になるとヒソヒソと聞こえるのかもしれません。

実は、本書を読む前に同じく湊かなえさん作品で「リバース」を聴きました。これは、藤原竜也さん朗読でした。独特な男らしいハスキーボイスが魅力の俳優さんです。しかし、一旦聴くのをやめてしまいました。

理由は、その男らしいハスキーボイスによる朗読を聞くのが途中で難しと思ったからです。声音を変えるとき、男性の声で女性をうまく表現できる人の声がぼくは好きなようです。

女性の声に完全になるというわけではなく、おかまっぽい(※)声でも、その声が女性とわかるとセクシーさがでてくるものです。(※差別表現失礼しました)

ただ、あまりにも男らしハスキーボイスでは、女性の声の色気が出てこず、全部藤原竜也さんに聞こえてしまったのでストップしたのです。

芸能人は、体全体を使った表現が魅力であって、声だけになると、評価は分かれていくのかなと思いました。

#3行日記 : 毎日10キロ+ラジオ体操が完全に日課にできた

毎日10キロの自転車をこぎ、そのあとラジオ体操をここ1か月続けることができました。それまでもやってはいたけど、今日は5キロにしよとか休みにしたときもありましたが、現在のところ続けられてます。

また、改善したり何か新しいことに挑戦するときは、やめて別のものに置き換えるかもしれませんが、意思をもって何かをある程度続けられるようなったのは成長したと自分をほめたいと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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