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2023年のベスト本は「小保方春子日記」|今更ですが自分の歪んだ記憶のリフレッシュに成功

今日は2023年最終日。今年のテーマは今年のうちに投稿ということで、ベスト本について投稿したいと思います。

先日、オーディブルで最もよく読まれた100冊の中で自分のおすすめを取り上げてみました。

今回は、それらを含め、今年読んだ本の中から、自分のなかで最も印象に残った本を取り上げたいと思います。

その1冊を紹介する前に以下の本をご紹介です。(流れ的に重要なので)
それは、先日ご紹介した「あの日」です。これも僕の中で上位の本です。
小保方さんの見方が変わった1冊でした。

この本は、STAP細胞の件で有名になってしまった小保方晴子さんの手記です。大学の1年生のころから、スタップ細胞の発見、そして時の人になりました。

しかし、その発表は疑惑が投げかけられ、大学の博士論文の今更ながらの不適切の指摘も手伝い、一躍大悪人かのような扱いに変わってしまいます。

本書を読むと、ことの顛末の隠された姿が良くわかります。決して小保方さん1人が悪いわけではなく、もっと悪い黒幕がたくさんいることがわかります。このことを小保方さんは立場上言うこともできず、しかし全ての責任が小保方さん1人にかかるようにされてしまったことが書かれていました。

以下のように本書レビューも起こしています。


今年のベスト本は「小保方晴子日記」

自分ベストになったのは、上記の本です。前述の「あの日」を読んだ上でこの本を読むことでメディアや世論の強力さと、恐ろしさをまざまざと知ったのでした。

本書は、スタップ細胞の論文が事件となり、責任を取る形で理研を退職してから始まり約2年間が書かれた日記です。2015年から2017年くらいまでが書かれています。

書き方は〇月〇日 ・・・・ という書き方で終始しており、完全に日記体となっています。最初は単調と思われましたがだんだんと引き込まれていきました。

理研退職後は、グラビヤや本を出されていて、復活の道のりに思えましたが、本書を読む限り決して楽な道のりではなかったようです。犯人ではないのに犯罪者のように仕立て上げられてしまった自分をいかに世間から隠れて過ごしてきたか。鬱に悩みつつ、いかに生き抜いてきたかが語られています。

前述の手記「あの日」の執筆がどのような経緯で書くことになったか、そして鬱の苦しさに戦いながらの生活が克明に描かれています。

婦人公論に瀬戸内寂聴さんと写真とともに対談が掲載されたことも有名だと思いますが、その経緯も書かれていました。

世に出るものは全て演出が加わっている

雑誌や新聞に載せるものには、事実以外の演出が必ず加わっています。すっぱ抜きは別として、本人の許可を得て掲載する記事もかなり「売れる」ような書き方をされるようでした。

婦人公論に瀬戸内寂聴さんと写真とともに記事が掲載れたり、グラビアも出されていると思いますが、かなり出版側の意図が入っていると思われます。本人の意思はどこまで入っていたかはかなり微妙でしょう。

ちなみに冒頭に紹介した2冊の本はオーディブルです。本人執筆の本であり、それを本人が朗読することで大きな付加価値を置いています。そのため出版社の方で写真を付けられたのだと思います。
書籍の方の「あの日」と「小保方晴子日記」は以下のようにもっとシンプルなデザインです。

小保方晴子日記では、ご本人の書いたものがそのまま出版されているということです。(小保方晴子日記より)

人格批判を続けて受けると、人は鬱になりやすく正常判断ができなくなる

スタップ細胞事件のころには、メディアの取材が熾烈であることないことを読者受けが良いように事実を捻じ曲げられてかかれていたようです。

それに伴う人格批判。この人格批判はものすごい負のパワーがあるようで、それに伴い、本当は自分が悪いのかもと思うようになるようです。

それは、自分で自分を批判する自己批判にもなり、鬱のような症状になっていくようです。実際、小保方さんは、理研を退職するころには鬱になってしまい大量の精神薬がないと生活できないまでになってしまいました。

鬱との闘い|人は弱くなると泣き寝入りをするしかなくなる

本書を読んでいて気になったことは、必要以上に自分を悪者にしてしまう書き方をしていることです。「それは小保方さんが悪いのではなくて、上司や組織の問題だよ」と思う場面が多々ありました。

小保方さんの優しい性格もありますが、これも鬱のもたらす弊害だったのかもしれません。本日記の後半でも、この日記のことが触れられていたと思います。その中でも、受け身な自分、自己否定する自分に嫌気がさしてしまったようです。

しかし、実際に鬱のせいで、そのような間違った選択をされたこともあったようです。理研が60万円の請求をしてきました。STAP細胞にかかわる却下された論文の投稿料の返還を求められたのだとか。

まったくおかしな話で、小保方さんはSTAP細胞のプロジェクトではまだまだ新米で、研究をリードしていた人は他にいます。負担すべき人は別にいたはずなのです。それでも、理研内圧力があり、小保方さんに払わせようとなったようです。

そして、言われた方はおかしいと突っぱねるのが当然の流れですが、鬱のせいで精神力が弱くなっていることと、周りが払ってしまった方が穏便におさまるという助言をしてしまったせいで、払ってしまったようです。

本人は後で間違った選択をしたと後悔しています。

このような理不尽な請求は決して払ってはいけません。しかし、繰り返し人格攻撃を受けると何に対しても弱くなってしまい、間違った選択をしやすくなるのだなと思いました。

常識的に考えておかしいと思うことも、攻撃をされて弱っていると常識的には動けいないものということを今後はしっかり自分の糧にもしたいと思います。

メディアの力は凶器である

メディアは、読んでくれる人、見てくれる人がいて初めて成り立ちます。よって、読まれる記事、見られるコンテンツ作りが必要なのですが、どうしてもドが過ぎがちです。

事実は良くも悪くも捻じ曲げられている

真実はひとつです。しかし、考え方や解釈の仕方で簡単に捻じ曲げられ世に伝わります。いくらそれが辻褄が合わない事実でも、その細部はそぎ落とされてすべてが1個の記事や報道が1つの事実として語られます。

時事ニュースや新聞、各種メディアの報道は、世の中の情勢をみるのにとても役立ちます。しかし、世にでているニュースや記事はほとんどが演出されていることを学びました。本書を読んでそのひとつひとつは参考情報に留めておくべきかと思いました。

連日マンションの扉をたたく記者|オートロックなのになぜ???

メディアから隠れる場合、少しの油断で住所が割り出されてしまうことがあるようです。実際に隠れるように生活していたが、油断して自分名義のクレジットカードを使って間もなくマンションに人が来て連日ドアをたたく音に悩まされたのだとか。

チャイムはオフにして、電気は終日付けなかったようです。でも、そこには記者が連日きて取材を求めてきたようでした。

でも、ドアをたたくというところに違和感です。最近のマンションはそんなことにはなりにくいと思います。なんと記者はオートロックを突破しているのです。なんとも恐ろしい限りです。

まとめ:目にする記事は100%信じず、そんな意見もあると考えよう

ぼくは、「あの日」と「小保方晴子日記」によって、大分小保方さん側の主張に傾いています。

しかし、この2冊の本を読むまでは、私は小保方さんのことを、論文で不正をした人、スタップ細胞で話題になった人しか思っていませんでした。

これからは、メディアの出す記事は参考程度にとどめ、多面的にとらえて自分の考えを形成していくべきだと肝に銘じました。

真実はひとつ。しかし、他人はそこにたどり着けない可能性の方が高い、そう戒めていきたいと思います。

さて連続投稿企画の状況ですが、次のようになっています。
朝よりも2000記事ほど増えてました。みなさん創作活動が盛んなようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


#今年のベスト本


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