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混沌のランドマーク

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このコラムは、以前インディーズインフォというWEBサイトで連載されていた「混沌のランドマーク」というもので、サイトがなくなってしまったためにコラムも読めなくなってしまった。 結構… もっと読む
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#ライブハウス

PUNKとは何か?

海外雑誌などのインタビューを受けることがたまにあるのだが、海外では日本のパンクシーンが不思議に見える部分もあるようだ。 以前聞かれたのは、主に上下関係についてのことで「何故日本のパンクスたちには上下関係のようなものが存在するのか。パンクとはそういった一般的常識を覆すものではないのか」というような内容の質問があった。 確かに俺の拙い英語力で考えると、まず英語には敬語というものが無いように思う。たぶんだけど。名前を呼ぶにしても「◯◯さん」などと呼ぶなら、いちいちMr.と付ける

先人が伝えてくれたカケラ

「ゆるされ愛され からだを丸め 眠る安らぎ アブサントリップ」 日本のハードコアパンクバンドで1番古くから現存するバンドGAUZE。 そのGAUZEの歌詞の中で1番好きなものはこれだ。 もうレコードもどこかへ行ってしまったし、ほかの曲ももちろんおぼえている。が、個人的にGAUZEと言えばこの歌詞なんだ。 勝手に心に焼き付いているものはどうしようもない。それが全てだ。 俺が初めてGAUZEを観たのは、昔渋谷センター街にあった屋根裏だった。 いつだったかなんておぼえて

無礼な男の礼儀

バンドをやっている人間は、自分がライブをやる前に様々な方法で集中力やテンション、モチベーションを上げる。 何日も前から色々考えてその日に備える人もいれば、その日の感覚を大切にしてステージに持ち込む人もいる。 ツアーなどに出た場合などの身体が疲れきっているときや、仕事後にライブがあるときなどは、モチベーションを上げたり、スイッチを切り替える方法も人によって様々なやり方があるだろう。 ひたすら楽屋で集中力を高める人もいれば、楽器の場合、曲のチェックなどをしながら本番を待つ人

変化

友人がやっていたBASTARDというHARD CORE PUNKバンドに「NEVER CHANGE」という名曲がある。変わってしまうことを皮肉り、変わらないことの素晴らしさを歌っている大好きな曲だ。 地元にいた高校生のころに、何だかよくわからないが色んなことが気に入らなかった。まわりの人間とも全くソリが合わず、本当の友人と呼べる人間は2人ぐらいしかいなかった。 そんなときに音楽、PUNKやROCKと出会い俺の人生は劇的に変わった。 高校に通い出してから、PUNKにガッツ

人生を決定する音楽

俺が「PUNK」という音楽に出会ったのは、小学校も終わるぐらいのときに、地元のとなりにある街に住んでいた先輩がバンドでデビューすると言う話を聞き、地元のちょっとでも悪いやつらの間では、聴かなければいけないような雰囲気になっていたバンドがあった。それがANARACHYというバンドだ。 直接は知らない先輩だったが、中学に入ると地元の先輩や不良達はこぞってANARACHYを聴き始めた。世の中は横浜銀蝿一色だったが、ウチの地元だけはANARACHYの方が断然人気があった。 ANA

ライブハウスへの招待

 俺がガキの頃とは変わって、今は音楽もスマホひとつあれば聴ける時代になってきている。しかしネットで配信されているものだけが音楽じゃない。ホームページが無かったり、TwitterやFacebookページが無くても、世界で認められている素晴らしいバンドはたくさんいる。そういうバンド達は、レコードやCDのリリースと「ライブハウス」での活動が中心で、海外ツアーや国内ツアーも数多く行っている場合が多い。 そして、そういったバンドは「ハードコアパンク」と言われている音楽活動をしているバ