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[読書ログ]5月に読んだ6冊

だいぶ前に読んだ本の感想をメモしていたのを、久しぶりに読書ログとして残しておく。近々、6月に読んだ本たちも感想書いておこうと思う。

「ダニエルのふしぎな絵」バーバラ・マクリントック

絵が美しく、主人公のダニエルが描く独創的な絵も素晴らしい。
マクリントック自身、父親が写真家だったことも物語に影響しているようだ。少女のやさしさと父親の愛を感じる一冊。

「どろんこのおともだち」バーバラ・マクリントック

もう何も言うことがない。
素晴らしい絵本だった。絵も文も、過不足なく、完璧。これ以上ないお手本の構成。表現もやさしく、愛にあふれている。子どもの時にこの本に出会っていたら、また違った人生を送ったかもしれない。

「ロバのシルベスターとまほうの小石」ウィリアム・スタイグ

なんでも願いが叶う石を見つけたロバの話。
石とロバがどうなっていくか、王道ストーリーではあるが、味のある絵と文で飽きさせない。楽しさ、うれしさ、悲しさ、苦しさ、寂しさ、さまざまな感情を描いている。

「くらやみきんしの国」エミリー・ハワース・ブース

くらやみを取り締まる、あかり警察がまちじゅうの明かりをつけて回るユーモアが良い。人々も可愛らしく、王様も可愛らしい。絵本はやはりやさしさとユーモアが大事だと思わされる一冊。


「赤い目のドラゴン」リンドグレーン(文)/ヴィ―クランド(絵)

ラストの表現に、この本の良さがすべて詰まっているような気がする。
ドラゴンとの別れをどう描くのか。「ばいばーい、またねー」というふうにカタルシス重視で書いてしまいそうなところ、そうしない。それが良い。

「ウエズレーの国」ポール・フライシュマン(文)/ケビン・ホークス(絵)

今回一番自分のなかで消化するのが難しかった作品。
変わっていると言われている独特の感性を持った主人公が、自分だけのやり方で庭であれこれ作って、ついに文明まで作ってしまうというお話。
レビューの評価が高かったが、ラストの締め方の捉え方が正直自分のなかで噛み砕ききれなかった。
自分の個性を伸ばすことで、他者がリスペクトをもってついてくる、ということを言いたいのかな、として納得しようとしたが、何となく違和感があるのは、自分が日本人の感性だからだろうか。
また少ししてから読み直してみたい本。

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