懐かしの野球アニメと言えば?
超有名漫画家原作。
魔球を投げる主人公。
所属は読売ジャイアンツ。
作品オリジナルのライバルたちや実在の選手との熱き戦い。
そんな懐かしの野球アニメと言えば……
そう、
皆さんご存じ、
石ノ森章太郎原作の『ミラクルジャイアンツ童夢くん』です。
1989年4月から1990年3月までの一年間放映されてました。
小学五年生の新城童夢(しんじょうどうむ)が主人公。
この童夢くんがプロ野球選手を目指す物語……ではなく、大人たちに交じりプロ野球選手として大活躍します。
立ちはだかるのは同年代のライバルたち(一人を除く)。
つまり小学生がプロ野球選手になれるというかなりぶっ飛んだ設定なのです。
当然、まともに戦ったら身体能力で大人に叶うわけがなく、そこで登場するのが「魔球」。
「魔球」……良いですよね。これぞ野球アニメの醍醐味です。
名だたる選手をバッタバッタと討ち取っていく姿にワクワクが止まりません。
童夢くんが投げる「魔球」を一挙にご紹介しましょう。
童夢スペシャル1号”スノーミラージュボール”
打者の眼前でボールが消える。
ただし東京ドームの空調を利用しているので他球場では使えない。
童夢スペシャル2号”レインボースパークボール”
ボールが7つに分裂する。
こちらも東京ドームの空調とライトを利用するので他球場では使えない。
童夢スペシャル3号”サンダーバキュームボール”
250キロ以上の超速球。
独自の投球フォームで真空状態を作り出しそこに投げ入れることで超スピードを実現。球場制限なし。
童夢スペシャル4号”ハイパースピンブラックホールボール”
強烈な回転を加えられたボールが小型のブラックホールとなりバットを吸い寄せ強制的に凡打にする。
球場制限なし。一見どうしようもなさそうだが、バントに弱い。
童夢スペシャル5号”ケンジスペシャルイリュージョンスペースワープボール”
強烈な回転を加えられたボールが蜃気楼を生み出す。
夏のよく晴れた昼間にしか使えない。
ケンジとは「魔球」を一緒に編み出した人物の名前。
破られてはまた次の「魔球」を生み出す……。
これまた野球アニメの醍醐味です。
基本的に作品オリジナルキャラクターであるライバルたちが破るのですが、5つの「魔球」のうち2つを破ったのが三冠王「落合博満」。
当時の落合ならさもありなんです。
他にも実名で多くのプロ野球選手が登場し、特にチームメイトであるジャイアンツの選手は良き兄貴分として活躍します。
藤田監督、原辰徳、中畑清、桑田真澄、クロマティ、水野雄仁、他多数。
敵役として、星野監督や山本監督も出てきます。
長嶋一茂は童夢スペシャル1号であっさりやられてました。
ちなみに声はご本人ではなく声優さんがつとめてます。
父の影響もあり当時は私も野球を熱心に観戦していたので『ミラクルジャイアンツ童夢くん』にドハマりしていたのは良い思い出。
マスターテープが水没したとかでDVDやBD化されておらず、現在では視聴するが困難な作品となってしまっているのが残念でなりません。
昭和から平成なった年に放映されていた本作。
今では考えられないぶっ飛んだ設定はあの時代だからこそ。
是非とも令和キッズにも観てもらいたいです。
なんとか復活できないものでしょうか。
ミラクルよ、起こってくれ!
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