妖怪はお好きですか? お嫌いですか?
古くは民間伝承、近年では小説・漫画・アニメでもよく題材にされ興味のない方でも何体かの名前をご存じなのではないでしょうか。
お化けでもなく幽霊でもない。そしてUMAともちょっと違う。
悲喜こもごものバックボーン、清濁あわせ持つミステリアスな姿。
様々な解釈のもと、描き続けられる正体不明の怪異。
そんな摩訶不思議な存在である妖怪を、そのままにしておけないヤボな人間がいつの時代も存在します。
妖怪の正体解明か。
そのいくつかの説をご紹介しましょう。
『雪女』
雪山で遭難し不幸にも凍死された方が全裸や衣服がはだけた状態で発見されることがあります。
寒い雪山で何故全裸? と昔の人も首をかしげたことでしょう。
「きっとこれは絶世の美女に出会い自ら脱いだに違いない」という考えから『雪女』伝承が生まれたという説があります。
現代ではこのような現象のことを「矛盾脱衣」と言います。
『雪女』か「矛盾脱衣」か……
確かめるすべはありません。
『小豆洗い』
小豆洗いの正体とされる事象は多くあります。
・新潟県など、イタチの仕業。鳴き声・尻尾で音を鳴らしている。
・岡山県など、キツネの仕業。
・香川県など、タヌキの仕業。
・秋田県など、カエルの仕業。ガマガエルが体をゆする音。ヒキガエルの背中と背中をすり合わせる音。
・ムシの仕業。江戸時代には小豆洗虫(あずきあらいむし)、現代ではチャタテムシと呼ばれる昆虫がだす音。
・新潟県など、人間の仕業。人間が砂利浜を歩く音。
他に変わったところだと、
肝試しのはしりでしょうか。
『豆腐小僧』
「雨の夜に現れ、通りかかった人に豆腐を食べるようにすすめるが、食べると体中にカビが生えてしまう」という話は江戸時代の史料には見当たらず、昭和以降の創作とのことです。
つまり『豆腐小僧』とは”豆腐を買いに来たただの子供”と言ってもいいのではないでしょうか?
今回は以上です。
ゲゲゲの鬼太郎ファンの端くれとして妖怪の存在は信じたい、でも遭遇したくない、でもやっぱり一度は会ってみたい……
複雑な心境です。