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7月20日は『ビリヤードの日』

ビリヤードはお好きですか?
私は一時ドハマりして週に2・3回ビリヤード場に通っていました。
最近はとんとご無沙汰ですが。

7月20日が何故『ビリヤードの日』なのか。
その理由は、昭和30年7月20日、ビリヤード場を風俗営業法の規制の対象外とする法案が成立したからです

それまでビリヤード場はマージャン屋、パチンコ屋、その他設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる店の一つとして風俗営業法の対象となってました。

しかし、さすがにマージャンやパチンコなどと同列に扱うのはいかがなものかと、晴れて規制の対象外になった記念すべき日が7月20日なのです。

ちなみに私がビリヤードにハマったきっかけはとある漫画で、

ワイド版第1巻

前川たけし先生の「ブレイクショット」です。

もうかなり昔のことになりますが、ビリヤードは何回か遊んだことがある程度の私の前に本屋さんで偶然目に飛び込んできました。
「ビリヤードの漫画なんてあるんだ」とびっくりしてとりあえず1巻をジャケ買い。当時は気になった漫画は中身も確認せずに買いあさっていたので。

読み始めたら面白いのなんの。すぐに残りの巻も大人買いです。
私が揃えたのはワイド版。もともと全16巻だったものをサイズを大きく全9巻にしたものでした。
今思えばワイド版の発売日近辺で本屋さんに平置きされていたのでしょう。

主人公は高校生の織田信介。第一話からすでに相当な実力の持ち主です。というかプロレベルの強さ。
スポーツ漫画にありがちな、未経験の主人公が徐々に強くなる系ではないのが私としては高ポイント。

そのままお話が進んでしまうとビリヤード未体験の読者を置いてきぼりにしてしまうので、そこはヒロインである早川麻子(生徒会長)に教えるていで基本的なルールとコツを解説してくれます。
これが初心者にとってありがたい、実際に使えるお役立ち情報なのです。

ビリヤード熱が燃え上がってしまった私はすぐさま周りの友人たちに布教活動開始。とりあえず訪れたやつには強制的に読ませまくり。
結果は大成功で、どいつもこいつもドハマりし暇があればビリヤード場へ行ってましたね。

漫画の説明に戻ります。
ビリヤードを題材にした漫画って地味なイメージがあると思いますが、そこは大丈夫。ちゃんと必殺ショットもわんさか出てきます。
序盤こそ現実的なビリヤードをしているものの、物語の進行に応じて加速度的に「んな馬鹿なw」なショットがこれでもかと登場。

玉、普通に飛びます。「ダブルヘッデッドスネイク!」
玉、普通に砕けます。「ショットガンショット!」
玉、普通に消えます。「ドモンスペシャル!」

主人公が最初から強く、徐々に常軌を逸した必殺技の応酬になるスポーツ漫画という点では、「キャプテン翼」が近いかもしれません。

「キャプ翼」と異なる点としては、必殺技が”ただ単に止めをさすものではなく、対戦相手の動揺を誘い集中力を乱すためのもの”になっていることです。

数あるルールの中でも「ブレイクショット」で採用されているのは”ナインボール”。簡単に言うと、1番のボールから順番に落としていき最後に9番のボールを落とした人が勝ちというルールです。
次は2番という時に3番を落としてしまうなどのミスをしたら交代します。

ビリヤードは1mmの誤差も許されないスポーツであり、プロでもミスをしないで最後まで突き切るのは難しいと言われています。
いかに集中力を維持できるかが重要です。

そんな時に目の前でいきなりボールが消えたら動揺を隠しきれないでしょう。次に自分の番が回ってきても手元がくるってしまうこと請け合いです。

もちろんただびっくりさせるだけでなく、一見攻略不可能な盤面でもそれをひっくり返すこともできてこその必殺ショットなのでちゃんと勝負の決め手にもなります。

相手の必殺ショットのからくりを見破り逆に相手を動揺させる、なんて試合もありそれがまた熱いんですよ。
「もしかしたら○○ショットの秘密、わかったかもしれません」
「ほほう、じゃあやってみろ」
「こんなかんじ?」
「バ、バカなぁぁぁぁぁっ!」
こうなったらほぼ勝ち確定です。

数少ない、ビリヤードを題材にした漫画「ブレイクショット」。
おすすめです。


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