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馬由来の言葉たち
古より人間にとって大事な相棒である『馬』。
そんな『馬』由来の言葉たちを集めてみました。
道草を食う(みちくさをくう)
目的地へ行く途中で他のことに時間を費やす。途中で手間取る。
由来は、
馬が道端に生えている草を食べていて、なかなか進まないことから、目的地へ行く途中で、他のことに時間を費やすことを「道草を食う」と言うようになった。
もはや「道草する」や「道草」だけでも意味が通じますね。
はなむけ
旅行,転居,転任など長期の離別に当たり,別れの印として贈る金品。
由来は、
遠方に旅立つ際、道中の安全を祈願し、馬の鼻先を行き先の方向に向けた習慣から、「馬の鼻向け(むまのはなむけ)」という言葉が生まれ、「馬の鼻向け」が略されて「はなむけ」となった。
現代で「馬の鼻向け」をやったら、そういうのいいから何かちょうだいと言われそうです。
拍車を掛ける(はくしゃをかける)
物事の進行を一段とはやめる。
由来は、
馬の腹を拍車(乗馬靴のかかとにつける歯車状の金具)で蹴(け)って、馬を速く走らせる意から。
痛そうで馬が可哀想です。
埒が明かない(らちがあかない)
何をさせても手際が悪く、なかなか事を処理できないこと。また、そのさまやその人。
由来は、
埒が明かないの「埒(らち)」は、囲いや仕切りのことで、主に、馬場の周囲に設けた柵のことをいう。
本来、「物事の決まりがつく」「かたがつく」などの意味で、「埒が明く(らちがあく)」と使われていたが、現代では否定表現の「埒が明かない」と使われることが多い。
「埒」が進展の意味で使われるようになった由来には、加茂の競べ馬(くらべうま)で、柵が外されるのを待ちわびた一般客が言った言葉からとする説。
否定表現のほうが多く使われるようになったのは時代を反映しているのでしょうか。
引出物(ひきでもの)
来客供応の際に、主人から客に贈る物。
由来は、
引き出物は、平安時代頃、馬を庭に引き出して贈ったことに由来する。
馬の代わりに「馬代(うましろ)」として金品を贈るようになり、引き出物は酒宴の膳に添える物品や、招待客への土産物をさすようになった。
現代では引出物として馬が出てきたら困ってしまいます。
今回は以上です。
何事も「埒が明く」ようなポジティブな世の中になってほしいですね。
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