ADHD的ホロスコープ考

こんにちは、あさひなです。ホロスコープを独学でかじって数か月になるのですが、ふと、発達障害の要素はホロスコープに反映されているものだろうか？という疑問が浮かんで調べてみたことがありました。
まずホロスコープ（ホロスコープチャート）とは、その人が生まれた瞬間に天体がどのような配置になっていたかを示した図のことを言います。見たことのない方はざっくり画像検索していただければイメージを掴めると思いますが、この図における水平のラインが地平線を表しており、そのラインから上半分が「そのとき見えていた空」です。正午に生まれた人であれば、この図のてっぺんに太陽が配置されるという仕組みになっています。占星術では大まかに、太陽と月、そして水・金・火・木・土・天・海・冥の合わせて10天体にそれぞれの意味を持たせ、ホロスコープ上の配置から様々な情報を読み取ってゆきます。非常に長い歴史を持つ占術ゆえ、学ぶことも多く、人類の知識の集積、ひとつの学問体系として興味が尽きない分野です。

発達障害に関わる天体は水星なのか？

ネット上で調べていた過程で、発達障害者はかなりの確率で水星のはたらきが阻害されているという見解に出会いました。その方がホロスコープを見た発達障害の方は100％、水星が無傷ではなかったとのことです。
水星はコミュニケーション・情報伝達・言語などを司る星ですから、この説はとても納得のゆくものではあります。
ただ…、肝心のわたくし、あさひなのホロスコープは、水星めっちゃ元気なのですよね。わたしの水星は金星と重なっているのですが、水星金星の合（重なっていること。コンジャンクション）について調べても、ネガティブな要素は出てきません。金星は美を司る星であり、これが水星と重なることは、美しい言語表現の力を示します。自分で言うのも面映ゆい話ですが、これまでの人生、なんだかんだで文章を買われてどこへ勤めても書くことから逃れられずにいるのは、この星によるところが大きいのだろうと思っています。
さらに詳細に見るとわたしの水・金には小惑星パラス（視覚芸術や工芸などを象徴する）も重なっており、暇さえあれば何かをつくっている手芸好きな自分そのまんまだなあ、とも感じます。
が、これらとADHDとはやっぱり関係がなさそうです。はてさて、どう見たものか。
わたしが思うに、考慮すべきは天王星・海王星・冥王星のトランスサタニアン（土星より外側を巡っている天体）であるような気がしています。これらの星は人間のコントロール外にある宿命、ままならない物事との深い関わりがありますから、発達障害のような生まれつきの特性がここに表現されていても不思議ではないと思います。

トラサタがもたらすもの

トランスサタニアン３天体のうち、特に影響がありそうだと踏んでいるのは天王星と海王星です。
天王星は「変人星」。ほかの星と一定の角度を取ったとき、相手の星が司る要素にユニークさや革新性を与えますが、下手にはたらくと突飛で調和を欠いた動きをさせます。
海王星は「夢見る星」。茫とした曖昧な、ドリーミーな世界。配置によっては特定の物事に対する耽溺や、自他の境界が曖昧になるなどします。依存、中毒といった事柄も関係する星。
自分のホロスコープの場合、それはもう天王星がバリバリに効いています。太陽が水瓶座で、水瓶座の支配星は天王星。その天王星はというと、自分の太陽と90°の角度を取っており、これがちょっと厄介な配置。衝動的で、自分で自分を持て余すようなところが出てきます。子どもの頃から周囲に溶け込めなかったのはADHDのせいだと分かりましたが、ホロスコープの観点からも変人として生まれついているから仕方あるまい、という諦めの境地。今でこそそんな自分も楽しめていますが、若い頃はしんどかったです。
ちなみにわたしの海王星はお金の使い方などにも関わる位置に存在しており、金銭感覚ザルなのはこれか？！これだな？？？という見立てです。
まだADHDの方のホロスコープをほとんど見たことがないので仮説段階ではありますが、ひとつの傾向と言えるかどうか、これから自分なりに検証していきたいテーマです。ただ配置を確認してやっぱりね、で終わりにするのではなく、その星をどうやって人生の中でプラスに使っていくかということを考えたいと思っています。

余談。
太陽と天王星の90°（スクエア）は、離婚するとかいろいろと穏やかでないことを言われます。行動が突飛だからということもあるのでしょうが…。ただ何故か、惹かれる人（ミュージシャンなども含めて）のホロスコープを見ると同じ太陽天王星スクエア持ちであることが多いです。そして彼らもやっぱり「ちょっと変」「だいぶ変」であり、そんなところが好きだなあと思ってしまうのだから世話ないな、という話でした。