見出し画像

コンサータで変わったこと、変わらないこと

こんにちは、あさひなです。関東在住ですので、この三連休は猛烈な暑さの只中におります。いや、あっっっっついですね!そして、眠い!!!気が付くと寝てばかりの三連休でした。これがADHD(主訴が眠気)の通常運転モードです。
平日はコンサータという薬を服用してようやく人の形を保っていますが、節約のためにも休日はなるべく飲まないようにしているので、もうグダグダです。思考はあちこち飛び、あれもやらなきゃ、これもやりたい、今テレビで流れた曲が気になるから調べよう…、そうこうしているうちに、寝落ち。何も捗らないまま一日が終わってゆきます。確実にやりたいことがある時は、仕方がないので休日でもコンサータを飲むことにしているという現状です。
それにしてもこのコンサータ、わたしにとっては救世主としか言いようがないのです。
当初は子どものADHDのみの適用だったものが成人に適用可能になったのが2013年とのことなので、そもそも学生時代や新社会人時代のわたしが出会える薬ではないのですが、過去に戻れるなら、コンサータ握りしめて昔のわたしに有無を言わさず飲ませたい。
そうすれば、無理だと思って諦めた研究の道に進むこともできたかもしれないし、不向きな仕事に固執して茨の道を歩むこともなかった…と、思うのです。

服用開始直後のこと

コンサータは人によって適した容量が異なるので、最初の処方は少なく、効き具合や副作用の出方などを見ながら増減してベストなラインを探ってゆきます。
わたしの初回の容量は「18㎎」。そこから9㎎単位で調整してゆき、最大63㎎まで試した結果、最終的に27㎎で落ち着き現在に至っています。ただ最近ちょっと効きが弱い気もするので、増量も検討する時期かなと考えています。
服用開始から1か月目のメモが残っていましたので、一部抜粋してみます。

コンサータを飲みはじめて、物欲が減ったのは目論見どおりでうれしいことなのだけれど、なんというか、こう、ずっと「凪」の状態で、目の前のタスクを淡々とこなしていくだけの仕事マシーンになってしまったような感覚の中にいる。
ワクワクが、ない。
以前のわたしは、あれ欲しいこれ食べたい今度の休みはどこ行きたい、というウィッシュリストが常に頭の中にあって、それについて考えることで暇さえあればワクワクしていた。
その感覚こそがわたしの燃料で、それがなければ生きていけない、とさえ思っていた。
ところが。
物欲も食欲も理性的になり、あんなに好きだった旅行への意欲も、嘘のように萎んでしまった。
最初は危機感を覚える。わたしの生きるモチベーションどこ行った。
でも待てよ、とも思う。
ひょっとしてこれが、定型発達の人たちの「普通」なの?
「普通」の人たちは、そんなに年がら年中ワクワクしてないの?
誰かに聞いてみたことなどないからわからない。すごく楽しくもないけれど、落ち込んでいるわけでもない、至ってフラットなこの状態が、定型発達の人たちの世界なんだろうか。

正直申し上げて、いま現在のわたしは、物欲も旅行欲(?)も再燃しており、とても「凪」と言える状態ではありません。
でも、一時でもこのような感覚を体験できたことは大きな価値があったと思っています。その他、現在進行形でコンサータの恩恵を受けているなと感じている点は以下の通りです。
1.むやみやたらに眠くならない
2.集中力が増す
3.優先順位をつけてタスクに取り組みやすくなる

全体的に、ぼわーんとしていた頭の中がクリアに、整理された状態になるイメージです。この効果によって、土日に休薬しているときの通常運転のわたしが如何にぼわーんとしているかを自覚することにもなりました…。

副作用について

先生からも説明を受けて覚悟していた副作用ですが、なんとわたしには殆ど現れませんでした。ごく初期に、わずかに胃もたれのような、胃の上部に何か詰まっているような感覚がありましたが、それも数日のうちに消えてしまいました。
一般的には、
頭痛・めまい・吐き気・食欲不振
といった副作用がよく見られるとのことです。特に食欲不振については、食べすぎなくらいのわたしはむしろ期待していたのですが、まったく変化なし!でした…。何も参考にならない記述ですみません。
それから良く言及されることとして、薬が切れた時に感じる落差のようなもの、があります。
確かに夜になると「切れたな」と自覚する瞬間が訪れることがあります。わたしの場合はやはり、日中は抑えられていた暴力的な眠気の到来が多いです。仕事で活発に動きすぎた時などは、ひどい疲労として現れることも。金曜の夜などは趣味のことをして思う存分夜更かししたいと思うのに、たいていは疲労MAXで早々に就寝、という展開になります。
でも、そんなことは、長年の困りごとが解消できたことを思えば全然問題ではありません。日中にクリアな頭でいられる。筋道を立てて物事にあたり、多少の目配りはできるようになる。学びを集中して継続できる。これらのメリット以上にありがたいことはない、心からそう思っています。

変わっていないこと

これは先述のとおり、物欲・旅行など行動に関する欲の部分です。
服薬初期こそ抑えられて「凪」になっていましたが、徐々に慣れてしまったのか、欲しいものを探してはリストアップする楽しみが戻ってきました。
給与支給日になるとリストの上から順に、予算ギリギリまで購入。足りなければフリマサイトで手持ちの何かを売って補填するという自転車っぷりです。
何がそんなに欲しいのかというと、ひとことで言うならば「憧れのライフスタイル」でしょうか。QOLを上げたい。部屋の環境を良くし、使っているものを上質にし、おしゃれな服を着る。特に、憧れの人物と同じものを持ちたいという欲求がとても強く、鬼検索して探し出しては手に入れる、ということを繰り返しています。それが未来のわたしを苦しめるのだと気づいているのに、やめられない。
この病理については何らかの別の対処が必要だとは思っていますので、いずれ変化の糸口を掴んだ暁には、こちらで書きたいと思っています。

相変わらずの長文、お付き合いありがとうございました。
最初の投稿で思いのほかスキをいただいて舞い上がってしまい、めちゃめちゃ気合いを入れて2回目を投稿したのですが、長すぎて読まれなかったようです。3回目は短くするぞと意気込んだはずが…、あれっおかしいな…?
とにかく、今回も読んでくださった方に、感謝申し上げます!



記事が少しでもお役に立てればうれしいです。サポートをいただけましたら尚うれしいです!ありがとうございます:-)