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粉瘤を放置している全ての君へ

粉瘤ってなに?って人は注意してググったほうがいい。
手術画像は結構グロい。

さて数週間前。突然の高熱でうなされた。最高39.6まで上がった。
時期が時期だけにアレか?と不安にかられたが、熱は一日で治まった。


昨年出会った粉瘤


夏頃。胸に何やら1cmほどのしこりを見つけた。

そんなわけで不安に苛まれたので、急いで近所のデカイ病院へ。
医者はしこりを軽く触診するなり「あー粉瘤だね」と。

粉瘤とは、皮膚の下に何故か袋ができてしまい、そこに皮脂などが溜まって膿が生まれてしまうというもの。良性腫瘍なので不安に陥る必要はないとのこと。

「切除してもいいけど絶対に傷が残るから、特に大きくなってないなら放置していいよ」

別にグラビアアイドルでもジャニーズでもないただのおっさんなので傷跡なんてどうでもいいんだけど、その時は手術が面倒という理由で放置することにきめた。


で、これが悪手だった。

炎症がはじまる

今年に入って1月の後半。

僕はリングフィットアドベンチャーに燃えていた。友人に勧められ買ったダイエット器具。やはり志を共にする仲間がいると頼もしい。

毎日のように輪っかを押しては引きを繰り返し、スクワットをしながら前へ進んでいく(サイレントモード)

楽しい!しかも痩せている気がする!(2週間で+2kg

けどこれが良くなかった。
ジムに数年通っている自分は、たかだか筋トレだと侮っていたのだけど、リングフィットはただの筋トレじゃない。

筋肥大ではなく、筋持久力を鍛えるのがメイン。
だから日に日に体力は減っていき、睡眠時間も食欲も増えていった。

けど、これは確実に体が変わっている証拠!(2週間で+2kg
と毎日続けていった。


すると……

放置していた胸の粉瘤が痛い!

しかも大きくなっている気がする!

さらに膿が漏れて臭い!(これが一番きつい)


推測。リングフィットによって体力が低下。それに伴い免疫力も低下。
結果、これまでおとなしくしていた粉瘤が炎症を起こしたのだろうと。

そこから一週間ほど、痛い痛いと思いながら過ごしていたところ、
前述したように高熱が出た。

で。ネットで調べると、どうやら粉瘤が炎症すると、皮膚の下の袋が破れ、細菌が全身にまわって高熱が出ることがあるらしい。

時期も時期だ。またあんな熱が出たら仕事の影響が出てしまう。
熱が引いてすぐに病院に駆け込んだ。

こうして、地獄が始まる。


そして手術

そこは日帰りの粉瘤手術ができる病院で、予約してすぐさま手術をしてもらうことに。

が。

粉瘤が炎症すると、膿の溜まった袋が周りの組織と癒着しちゃうんだよね。で、それを切り取らないといけないんだけど、炎症してると局部麻酔が全然効かないの

というわけ。

けど切除しないわけにはいかない。手術は決行。
まず局部麻酔を4,5本打たれると、粉瘤がある部分の皮膚を1cmほど丸く切り取られる

そこから粉瘤である袋を取り出すんだけど、癒着してる皮膚をメスで切り取っていく

炎症してすでに5cmほどまで巨大化した粉瘤には多くの組織が癒着していた。

先の説明通り、麻酔がうまく効いておらず、メスで皮膚が切り取られる激痛がダイレクトにやってくる

痛いことを伝えると、局部麻酔を追加。
また痛いと泣き言を言うと、局部麻酔を追加。

それを何度も繰り返し、数十分で手術は終了した。

どっと疲れた……

良かった……ちょうど直木賞受賞作の「テスカトリポカ」を高熱にうなされながら読んでいて

あれには生きながらにして心臓をくり抜かれる場面が何度も出てくる。

あの人たちに比べればこんな痛みなんて!

と心を強く保てた……そうじゃなければ死んでいた………

というわけで粉瘤は無事に切除。
そこから体調もゆっくりと戻っていき、2週間が経った今ようやく元通りくらいにはなった。

人は変わる

僕は変わった。

それまで粉瘤なんてどうでもよかった。

乳首3つあるみたいでラッキーじゃね?

なんて思ってた。

そんな自分を恨み、そしてそんな自分だからこそ変われた。


これから僕は、
粉瘤を見つけたらすぐに取れ運動」を推進する活動家となることを誓う。


とにかく取れ!粉瘤は見つけたらすぐに取れ!約束だ!


ちなみに、炎症後に手術すると縫合ができないらしく、穴が空いたまま塞がるまで生活しなければならない。

手術翌日からは風呂で自分で穴を洗い、薬を塗り込んでいかないといけない。

一番恐ろしかったのは、穴の中に血を吸わせる綿が突っ込まれていたんだけど、これを自分で取り出さないといけない。

けど、血を含んでいて全然取れず、結局3日後くらいにピンセットでえぐり出した。

こんな思いをするんだ。

嫌ならすぐに取れ!



自己紹介記事↓


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