まだ実現してないアイデアは、他人に認められないもの。

何か新しいプロジェクトのアイデアを思いつき、頭がそれに囚われ、友人にその話をすると、だいたいその友人は、アイデアに警戒する、話に少しウンザリするなどが普通だ。つまり少しネガティヴか、冷めた反応が返ってくる。ウンザリされるのは、思いついたアイデアのモチベーションとは、実に素朴な欲望と楽観的な解釈によっているからなのだ。それは他人から見れば表層的ではしたないものに見えるのである。

若い頃は相手のそのリアクションと自分の熱量の温度差に傷つくことがあったが、いまはむしろ少しネガティヴな反応が返ってくるくらいがちょうどいいと思うようになった。何かを実現する前とは、物が見えていないから、否定的や懐疑的要因が簡単に思いつくものだ。だが、人間はそんなに複雑ではなく、実現化したものを簡単には否定できない。
むしろ少しネガティヴなくらいの方が可能性があると思う。文章は別として、現実に作品やプロジェクトについて行動を起こすことに関して、これはイケるという確信は、だいたいそれほど複雑なものに支えられていないものだと思う。ただし、こう言えるのは、経済などの損失を産むハイリスクなもののことではない。ハイリスクなことなんかは、余程のタイミングでない限り、いまはやる必要などないと思う。

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