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98→99

いやー、探した探した。このインターネット時代に書店のはしご。自分が住んでいる石巻市と近隣市町の書店は全滅。仙台市まで行って、ようやく「2巻」を手に入れることができました。「3巻」も出たらしい。また書店めぐりが始まるけど、見つけた時の「おお、あった!」が快感にすらなっています。

何かというと、仲宗良ハミ先生によるコミックエッセイ「しなのんちのいくる」。昭和から平成初期にこども時代を送った同世代の思い出の真芯を捉える作品だと思います。シールやゲーム、プラモなど、内容の懐かしさもだけれど、大事な時、友達を思いながら言いたいことをしっかりと伝える登場人物たちがとっても気持ちいい。ほっこりやさしい気持ちになります。
1975~1985生まれぐらいの方々、特におすすめです。

この作品にも通じるタイトルの数字。「98→99」。

ヒントは、もうすぐ98年から99年になるそうです。なんだかわかりますか?

……

………

……………


答えは、「昭和」。もしも昭和が続いていたら、今は昭和98年。来年は昭和99年。そうると再来年は?

当然100年になるそうです。たぶん、N●Kさんとか、●●新聞さんとかで、そろそろ特集とかキャンペーンとかあるんだろうな。そういうの始まるとさめるんだよなー。という私情はいったん、置いておいて。


自分は昭和55年生まれ。会社の同僚との会話というか、一方的に。

「若い若いと思っていたら、いつの間にか50だよわ!」
「今は秋山君は?」
「ん?」「43?あっという間だから。すぐ50!」
「もう、来年50歳ぐらいの感覚だよわ」


ちょっとお姉さんの同僚に、早口でまくしたてられたけど、まったくその通りだと思います。確かに年々、1年が早くなっている気がします。一時間、一日は長いけれど、昨年の12月なんて先月ぐらいに思えます。

充実しているのか、吸収する能力が無くなっているのかは分からないけれど、あれ、もっとあれをやりたい、これをやりたい、時間がないとは言いたくないけれど、いつのまにか12月。

それこそ「震災から10年」「創業110周年」「昭和100年」のような、チェックポイントのような区切りだけが、トンネルのライトのように、どんどん通り過ぎていく。そんな中で今年も1年が終わろうとしています。


今日で新聞社は、仕事納め。さきほど、締めの新聞が運ばれて行きました。

本当に、皆さまのおかげ様です。

ゆく川の流れは何とかかんとかとあったけれど、時間の流れも止められないし、止まって見える大河は、近づくと割とすごい速さで流れていることがわかります。来年も日日の中に幸せを見つけながら、大事にいろんなものを積み重ねていきたいです。


さあ、あいさつも終わったし、僕はそろそろ仕事に戻ります。
(きっと納まる前に来年が来る)

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