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上越立ち止まりスポット12(林泉寺)

我が家から歩いて5分、犬の散歩コースにある林泉寺。私がこの地に住みだした40年前は、今のように入館料がなくそのまま境内まで入っていけた。当時は、散歩ではなくジョギングで立ち寄った。若かった。

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林泉寺の惣門は春日山城の搦手門を移築したといわれ、唯一残る春日山城の遺構である。茅葺で趣があったが、今はきれいなトタン張りになった。

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これは山門で、上杉謙信生誕400年を記念して1925年に建てられた。山門には上杉謙信直筆の「第一義」の扁額が掲げられている。「第一義」は、義をもって第一とするという意味であると自分なりに解釈している。義のない戦いはしなかった上杉謙信の信条を表す言葉であろう。私の通った高校の講堂にも「第一義」が掲げられていて、当時から気に入っていた。山門の奥に本堂がある。左側の小高いところに上杉謙信の墓もある。

林泉寺は越後国守護代の長尾氏そして上杉氏の菩提寺(曹洞宗)である。山号は春日山(かすがさん)。上杉謙信は7歳から14歳までこの林泉寺に預けられ、学問を積んだ。上杉謙信の死後、上杉氏は会津、そして米沢と移封された。そのため会津、米沢にも林泉寺がある。

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林泉寺から少し離れた春日橋(ここも犬の散歩道)まで歩いていくと、春日山が最も美し見える。私は通勤のため毎日ここを通るが、いつもこの風景をチラ見している。時には、車をとめて見るときもある。数年前に春日山は、昔の風景にもどすために杉林を切った。また、土砂崩れで一部山城が欠けている。そんな、春日山の変遷をチラ見で確認しながら数十年ここで過ごしている。

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四季の里山の移ろいがここから味わえる。

我が家の玄関に小林新治先生の水彩画をかけている。ちょうどこの辺りから見た春日山の風景。

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春日橋は林泉寺から歩いて5分くらい、春日神社参道の前にある。

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林泉寺駐車場のグスタフ(おまけ)。


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