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情報社会を生き抜くための本19「AI時代のリーダーになる子どもを育てる」(鈴木二正)

慶應義塾幼稚舎の鈴木二正(つぐまさ)教諭のICT教育実践記録である。慶應幼稚舎は、幼稚園ではなく慶應義塾大学附属の小学校。1年生から6年生まで担任持ち上がりで同一クラスというめずらしい編成をしている。教科別専科も1年生から設けられていて、音楽、絵画、造形、体育、英語、情報という科目が専任教員は受け持つ。理科も専科で「直接経験重視」「採集理科」が基本理念とされている。なかなか面白い。

小学校の1年生からタブレットPCを授業に持ち込み、特別な機器ではなく日常的な文房具として活用する実践をおこなった。低学年では「カメラ機能や録音、お絵かき、ドリル」などの個別学習を行い、中学年になると「動画撮影や編集、WEBの活用、パラパラアニメーション作り」でグループ学習、高学年では「SNSの活用」を協働学習で実施するというカリキュラムである(ざっくり)。

鈴木先生は、慶應義塾幼稚舎の教諭であるが、慶応大学の大学院政策・メディア研究科で博士号をとっている。また、ボストンのタフツ大学客員研究員の経験もあり、教育の情報化、メディア知能情報領域を専門にした研究者でもある。以前、永野和男先生のプロジェクトで何度かお会いした。

重要なことは、タブレット+理科「直接経験重視」「採集理科」の理念かな。




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