杉田庄一物語その26(修正版) 第三部「ミッドウェイ海戦」 第一次ソロモン海戦
昭和十七年八月七日、この日から、連合国軍の本格的な反攻がはじまった。米軍及び豪軍によるソロモン諸島ガダルカナル島をめぐる攻防戦とツラギ島方面への逆上陸である。
ガダルカナル島へ上陸した日本軍が航空基地の第一期工事を終えたのは二日前だった。まだ、滑走路として機能していない状態だ。ツラギには横浜空の水上機基地が駐留していた。米軍は、反攻をここからスタートすることにしたのだ。
大本営では、連合国軍の反攻開始を昭和十八年以降と想定しており、まさしく虚をつかれることになった。ま