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リスキリングは50代でも必要?DX時代を生き抜くための方法とは

リスキリングは50代の自分にも必要だろうかと疑問に思っていませんか。この記事では、技術が急速に変化する現代のリスキリングの必要性とその方法について詳しく解説します。


リスキリングとは?

リスキリングとは、新しい業務に必要なスキルや知識を習得するために企業が行う再教育のことです。

技術の進歩がより急速な第四次産業革命により、私たちの生活や仕事、コミュニケーションの方法は幅広い影響を受けています。

デジタル化の技術が、日常業務にも適応された例として、「電子帳簿保存法」があります。税務関係の帳簿書類のデータ保存を可能とする法律で、法律に基づき各所制度を利用することで、経理のデジタル化を計ることができます。

この法律を理解し、必要なツールを使って業務を行うことで、電子取引、電子帳簿、電子書類を活用することができ、スムーズな経理が実現するだけでなく、保存書類の保管スペースも削減されていきます。

このように、新しい技術や業務に対応するために学び直すプロセスをリスキリングといいます。

参考:国税庁_電子帳簿等保存制度特設サイト


リスキリングの背景

第四次産業革命は、クラウス・シュワブ氏によって2016年に提唱されました。シュワブ氏は、この革命が第一(機械化)、第二(大量生産)、第三(デジタル革命)に続く新たな産業革命であると説明しました。この革命は、従来の技術革命と異なり、技術の進歩がより急速で、幅広い影響を持つとされています。

2018年1月、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(ダボス会議)で、日本の代表団は技術進化による労働市場の変革が大きなテーマの一つとして取り上げられたことから、リスキリングの重要性に気づきました。

会議の中では第4次産業革命によって、数年で約8,500万件の仕事が消失する一方で、新たに9,700万件の仕事が生まれることが予測されています。
リスキリング革命(Reskilling Revolution)と銘打ち、2030年までに全世界で10億人をリスキリングすることを宣言しました。
2020年には350を超える組織と連携し、未来に求められるスキルを持つグローバル人材の育成に取り組んでいます。

企業のDXへの取り組みと、自動化の加速に伴い、リスキリングへの関心は世界規模で高まっています
新型コロナウイルスの感染拡大による、働き方の多様化とデジタル化の需要の急拡大により、リスキリングは今の時代に必要不可欠なものとなりました。

参考:世界経済フォーラム

日本のリスキリング支援

岸田首相は2022年10月の所信表明演説で、リスキリング支援として「人への投資」に5年間で1兆円を投じると表明しました。

背景として、低迷する日本経済を活性化させるために、デジタルやグリーンなど新興成長分野への企業の進出が必要となり「産業構造の転換」が求められています。

令和4年の第12回新しい資本主義実現会議では、既存分野から新興成長分野へ労働力(労働者)を移動させる方策として、労働者に成長性のある産業への転職の機会を与える「労働移動」の円滑化、そのための学び直しである「リスキリング」「賃金引き上げ」の3つの課題に同時に取り組むと述べました。

イノベーションの力がますます試される変化の激しいこの時代に、国としての経済力を維持しながら、企業が価値を高めるためにリスキリングは重要です。

参考:第12回新しい資本主義実現会議

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DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

経済産業省はDXを以下のように定義しています。

● 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用する
● 顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革する
● 業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立する

多くの日本企業は、 DXの取組みにおくれをとっていると考えられています。その大きな要因のひとつとして、DXの素養や専門性を持った人材が不足してい ることが挙げられます。

全員がDX推進を自分事ととらえ、企業全体として変革への受容性を高めるために、全てのビジネスパーソンにDXに関するリテラシーを身につける必要があります。

また、DXを具体的に推進するために、専門性を持った人材の確保・育成が必要です。

専門性を持ったDX人材とは、デジタル技術に関する知識やスキルに加え、変化への適応力や問題解決能力、コミュニケーション能力などを備えた人材です。

その専門職として以下の職種があります。

● ビジネスアーキテクト
● デザイナー
● データサイエンティスト
● ソフトウェアエンジニア
● サイバーセキュリティ

これらの職種に必要な専門知識を学ぶために「デジタル人材プラットフォーム」で講座が開講されています。このプラットフォームでは、専門人材のみならず、デジタルリテラシーの基礎講座もあります。

参考:経済産業省_デジタルスキル標準

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リスキリングの方法

デジタルリテラシー(知識や能力を活用する力)を身に着けるには、データ・デジタル技術の活用事例を理解し、その実現のための基本的なツールの利用方法を身につけたうえで、 留意点などを踏まえて実際に業務で利用できることを目標に学びを進めていきます。

経済産業省のリスキリング支援

マナビDXは、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が運営するデジタル人材育成プラットフォームです。

ビジネスパーソンがDXに関するリテラシーを身につけるための信頼できる講座が厳選されています。

サイトでは、「データサイエンティスト」「ソフトウェアエンジニア」といった役割別、デジタルに関する個人の学習や企業の人材育成の指針として策定された「デジタルスキル標準」に沿ったスキル別に講座を探すことができます。

デジタルスキル習得をはじめる方に最適な「初学者向けデジタルリテラシー講座」もあります。
参考:マナビDX

厚生労働省のリスキリング支援

厚生労働省では労使双方の意見をもとに「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」を策定しています。

学び・学び直しについての基本的な考え方や、労使が取り組むべき事項、公的な支援策等が体系的に示されています。

労働者向けのリスキリング支援として以下のものがあります。

■ ポリテクセンター等における在職者訓練
■ 生産性向上人材育成支援センターにおける生産性向上支援訓練
■ Reスキル講座(第四次産業革命スキル習得講座)
■ 職業実践力育成プログラム
■ キャリア形成促進プログラム
■ 教育訓練給付金
(教育訓練給付制度指定講座検索システムから対象の講座が検索できます)

公的な支援策を活用し、業務に活かせる技術を身につけていきましょう。

個人で学ぶオンライン学習

オンライン学習は、業務内容に必要な技術に関わらず、自分の希望する講座を選択し、自分のペースで学びを進めることができます。

総務省統計局のデータの活用方法や統計に関する知識をいつでも無料で学べる学習サイトです。

様々な経歴を持つ講師が多様なトピック・習熟レベルに合わせて講座を公開しています。プログラミングやマーケティング、デザインや趣味など多岐にわたった講座があります。講座が安価になるセールがよく行われています。

「クラウドワークス」に登録する500万人を超えるユーザーを対象に、自分らしい働き方の実現をサポートする学びの場です。気軽な相談ができる「コミュニティ」や、仲間と一緒に力をつけられる期間限定の「トレーニングプログラム」などが提供されています。

デジタル技術の学びに限定せず、自分の興味のあるオンライン学習のコミニティに入り、デジタルコミニケーションを行うことも学びにつながります。

まとめ

経済産業省はこれからのデジタル社会においては、全ての国民が、役割に応じた相応のデジタル知識・能力を習得(リスキリング)する必要があるとしています。

それは、デジタル技術の恩恵を享受できる人々とできない人々の間の格差が広がることが懸念されるためです。

若年層は、小・中・高等学校の情報教育を通じて一定レベルの知識を習得しているので、 現役のビジネスパーソンこそが学び直し、つまりリスキリングが必要といえます。

人生100年時代、学び働き続けることを希望する人が増えており、リスキリングは50代にもとても重要です。

技術革新や社会の変化に対応しながら、キャリアアップを図り、人手不足が進む現代では50代でもより高度な職種を目指すことが可能です。

オンライン講座等を活用しながら、自分の仕事に役立つスキルを獲得し、業務に活用することで学びを自分の物にしてみませんか

自分に合った方法でリスキリングを成功させ、変化の激しい現代社会を生き抜きましょう


最後まで読んでいただきありがとうございます。
こちらの文章は、「みんなのカレッジ」SEOライティングコースで学び、最終課題として取り組んだものです。

在宅学習でも仲間で学ぶことの良さを実感し、質の高い時間を過ごすことができました。これからも、さらに学びを深めていきます!
皆さんの学びもより良い人生に繋がっていくことを願っています。


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