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経済に疎いデザイナーがスタートアップのコンテンツを作れる理由

はじめまして、株式会社ユーザベースのSaaS Design Divisionでデザイナーをしている石丸です。
私は昨年の5月くらいに株式会社ユーザベースに入社して、スタートアップの情報プラットフォーム「INITIAL(イニシャル)https://initial.inc/」のコンテンツデザインを担当しています。
今回このnoteで、私がどんな仕事をしているかの紹介と、
中でも特に力を入れて作った「Airbnb」という海外企業の記事が出来上がるまでをご紹介しようと思います。

INITIALのコンテンツについて

INITIALでは、スタートアップに関連する記事を随時リリースしています。
あ、私はデザイナーなので、もちろん取材は編集者が行います笑。と言っても、編集者が一方的にこれ作って!と一方通行で出来上がってゆく仕組みではなく、お互いに協力し合って作っています。
INITIALの記事がどんなふうに作られているかを次の章で紐解いてゆきます!

どうやって作っているか?

記事はデザイナーと記者がどちらも見ることのできる、Google Docs上でやりとりします。まず編集者が原稿を書き、デザイナーがグラフや図表を作って、それに対してコメントであーでもないこーでもないと議論をしながら作ります。
例えば、

スクリーンショット 2021-06-13 20.30.29のコピー


こんな感じ。
リリース前日はこのやりとりがかなり活発に行われて、めちゃくちゃ白熱します笑。必要あれば編集者と画面ごしに会話して議論することも。

ちなみに、私はユーザベースに入社するまで、スタートアップや経済の動きにかなり疎いデザイナーで、(今もですが)記事の内容を理解するのにものすごくものすごく苦労しました。編集者にわからない部分を解説してもらって、記事のクリエイティブを作っています。ありがたやありがたや。
そのかわりに、自分は編集者が作りたい図表や伝えたい内容を
全力でクリエイティブに盛り込めるようにしています!
そこら辺が冒頭で述べた「デザイナーと編集者がお互い協力し合って作っている」というところになります。

Airbnbの記事ができるまで

さて、今年の2月にAirbnbという海外企業の記事をリリースしました。
まず、編集者に記事のヒアリングをした時に印象的だったのが、
以下の2つです。
・創業者の3人がデザイナー出身だということ。
・Airbnbという企業がとっても素晴らしいこと。(どんな点が素晴らしいかは長くなるので記事を読んでね!)

また、
・Airbnbのロゴは絶対に入れて欲しい!
・Design for the futureという文言も副題で英語で入れたい!
というのが編集者からのマストなオーダー。
上記の点を踏まえ、作った記事バナーがこちらです!

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Airbnbのイメージカラーのコーラルレッドを背景に使い、少しビビットなブルーをアクセントに、これからのAirbnbの未来を自分たちで作ってゆく!みたいなイメージで作りました。今見るとちょっと目が痛いな笑
でも、結構思い入れがあって気に入っています。
あと、すごく覚えているのが、この図表↓

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最初は、こんな感じの図表でした↓

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ちなみに吹き出しの中のデカコーンとかユニコーンって何?という方に説明すると、
「時価総額が10億ドル以上の未上場企業」をユニコーン 、
「時価総額が100億ドル以上の未上場企業」をデカコーンと呼ぶのだそうです。自分的には、ユニコーンとデカコーンで角の長さで変化を出したつもりだったんですが、編集者から「ユニコーンとデカコーンが分かりにくい」というツッコミが入り、いろいろパターンを作って見てもらいました。

スクリーンショット 2021-06-13 21.28.31

結果、真ん中が採用になりました!!パンクな馬!笑
難しいオーダーだったけど、結果、分かりやすくなってよかった。

そして下の図表は、編集者からヒアリングの際に聞いた企業情報を、一覧にした図を作りませんか?と提案して作ったものです。当初、情報が文字の情報として書いてあったので内容がいまいち入ってこず、こういった提案をしてみました。

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ビジネスモデルも、なんとなくはわかっていたけど、図にするとスッと頭に入ってきますよね。作ってよかった。
そして、最終的に出来上がった記事はこちらです!(無料なのでぜひ読んでみてくださいね)

最後に

経済情報弱者の私でも役に立てることがあって、それは、「記事の理解を促す図解を作ること」です。
INITIALの編集者はみんなスタートアップの知識豊富な人が揃っているので、私が記事のどこら辺がわからないのかがわからないとよく嘆いています笑。INITIALの読者層は、必ずしもスタートアップの知識が豊富な人ばかりとも限らないので、知らず知らずのうちに専門的な内容を記事に盛り込みすぎると、読者が離脱してしまう懸念があります。
なので、私が作った図解が記事の理解を促進する要素になるように
心がけています。上のAirbnbの企業概要の図表とかがまさにそれです。
そしてなにより、わからないことはわかるまでしつこく編集者に質問して、自分が理解してから作ること。これが、私でもINITIALのコンテンツを作れる秘訣です。スタートアップのことを根気強く教えてくれる優しい編集者さん
いつも本当にありがとう。

これからも編集者と協力して、良い記事を皆さんにお届けしていきます!

私も所属するDESIGN BASE というデザイン組織のnoteでは、他のメンバーの記事も読めます!どの記事もメンバーの個性が輝いているので、ぜひこちらから読んでみてくださいね。

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