行き先

ただ前に進むことが正しいと信じてまっすぐ進んだ。
僕の隣で、右に曲がろうとする君の背中は笑っていた
君の姿を見送った僕はひたすら足を出して進もうとした。

僕が行きたいところがどこなのかわからなくなった。

前がどこなのか、一番の選択が何なのか、自由が何なのか
生きていることにどう言う意味があるのか
何もわからなくなった。

叫んだ。

隣にいた君が見えなくなってから気づいた。僕の道は古く錆びれたものであることに
新しく進む道は少し尖っていて、どこか気持ちよくて、進んでは止まった。
次の行き先を決めるためにとまった。
息を吸ってまた歩き出した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?