おかえりなさいの一言で どこにいたって僕の家になる お疲れさまの一言で 身体がじんと溶けてゆく おなかが痛くなっても 言葉の棘が刺さっても どんな傷にも素早く効く 君の声は素敵だね 夕食後に一粒のねぎらいを 夢見る前に一息ため息を 生きてるだけで素晴らしいね 眠れる時は眠ろうね 前が見えない暗い夜も 君となら幸せ 君となら…
壊れたビニール傘 横目に歩くのは 仕事終わりの帰り道 ため息混じりの歌 今日あった嫌な事 映し出した瞼の裏 お腹だけかけた布団 カーテンの隙間から 少しだけ見える空から 月の光が僕を励まして くれているみたいだ 冷たい言葉や態度に 意味があるのかは どうせわからないから 僕はやさしくいよう あったかくいよう 君が僕を嫌いでも 僕は君を捨てられない 君が僕を嫌いでも 僕は僕にしかなれない 僕は僕にしかなれない 君が僕を嫌いでも
真っ暗な井戸の底から ひとつある出口を見上げているみたい 今夜の月は綺麗に丸い 僕をここから連れ出して どこか遠くに連れてくの? くだらないことでつまづいて いつのまにか明日が今日になって 風はどこかへ… 春はもうすぐ終わり 軽くゆれたTシャツ 僕らを運ぶように あの光の向こうは甘く切ない さよならのないあたらしい世界 眩しすぎた光は遠く儚い 僕らそこに行けない、そこに行けない。 今日もこの井戸の底から まるい月を見上げているよ…
13年前、私は高台にある中学校の4階の教室にいた。 明日は姉の卒業式で、姉の代は早く帰らされ 2つ下の私たちがだらだらと準備に取りかかろうとしていた。 4階で数人の友達と話していたら 突然地面が下から叩かれたように揺れた。 綺麗に並んだ机たちは飛び上がり ぐるぐると動いたり、倒れたりした。 2、3秒くらいして私は教卓に隠れ揺れを凌いだ。 揺れが少しだけ弱くなった時、 1人の男子が「逃げるぞ!」と言った。 聞いたこともないようなひっ迫した声。 教室に残っていたみんなとその子
町のどこからか 懐かしい匂いがする むかし暮らした場所 跡形もないでしょう 新しい町には 思い出も見つからない 知らない道路ばかり 道に迷ってしまうな 見違えた駅の先に青い海が見える 子供の頃見たのとは違う気がする… さようなら僕の町 頭の中に蘇るのは暑い夏の終わり 僕はいつでも あのオレンジの小さな花が香れば すぐに思い出せるよ 大切な場所、大好きな人 ただいま。
心はふたつ 身体もふたつ 時々ひとつ 不思議な2人 生まれた家も 育った場所も ひとつも同じ ことはないのに また今夜も夜が来る あなたの声聴くだけで 違う種から同じ花が咲くように 僕らは超えていける 幸せは遠く 想いは近く 時々ひとつ 不思議な2人 出会った仲間も 働く場所も ひとつも同じ ことはないのに また今夜も夜が来る あなたの顔思い浮かべ 違う種から同じ花が咲くように 僕らは超えていける きっと僕らは超えていける
私は、わくわくしていたい。 深く積もった雪にも、 あの人からの手紙にも。 誰かがわくわくしている時も。 仕事終わりの帰り道 私は、わくわくしている。 傘のない雨の中 びっしょり濡れて家に帰ることに。 或いは月がいつもより大きいことに。 外から家の灯りが見える。 私は、わくわくしている。 晩御飯はダイコンの味噌汁… それと、魚を焼くいい匂い。 温かい母の声を待ち受ける 赤く冷えた耳。 私は、わくわくしている。 眠るまえ 私は、とてもわくわくしている。 毎日同じような日々で
明日、何してる? 暇ならちょっこし遊ばないかい 揺られながら聴くイヤホンは 君の声で歌ってる 明日、何してる? 仕事がないなら少し話そうよ 結局寝れない夜 鳥が鳴く頃 眠りにつこうか アイラブユーラブミー! 会いに行くから 夜まで連れ出してよ アイラブユーラブミー! いつまでもこうして手を繋いでたい ねえ、今何してる? ギターを置いて家に帰るよ あんたの声が聞けない夜が すこしさみしいよ ねえ、今何してる? 慣れないお酒でスキップしてるよ 手懐けたつもり? 思い通りに
息を吐いた 吹き出しみたいな 息を吸うと まだ夜みたい 息を吐いた はぐれ雲みたいな 息を吸うと 一羽の鳥が空を飛ぶ 羽が傍に降る 街は静かにひそひそと 何か話してる 水色 君の目に太陽がキラキラ 水面みたいな ああ、水色 君の目は美しい水色 眩しいくらい水色
私は声にとても執着しているなあと思う。 人間がそれぞれもつ「声」って 本当におもしろい。 似てる声はあるけど おんなじ声はほぼない。 それぞれの声には 沢山の情報が含まれていて それを頭の中で勝手に解読するのが とても楽しいのだ。 好きな声や話し方をしている人の事は 人柄を含めて大抵好きだ。 素直で正直で、その人の性格がそのまんま声に出ているような人。 私は歌をうたう。 好きな歌声をしている人の事は本当に好きだ。 どこからそんな素敵な声が出ているのか 胸や喉や背中や顔
こんばんは、 べりーびゅーてぃふるガール&ボーイたち。 本日もお疲れ様でありんした。 今日はわたしの大好きな家について 語らせてほしい。 わたしんち、とても古い。 古いから、ある所を踏むと床がうねっとする。 建て付けが悪くて、うまく扉が閉まらない。 アコーディオンカーテンの隙間から ひゅるひゅると冷たい風が入ってくる。 鍵がうまくささらない。 いつも小さな声で会話しながら開けている。 脱衣所の電気をつけるために、 なぜか壁一枚向こう側に行かないといけない。 不便なことが
君はやさしい言葉とあたたかい声で 僕を愛してくれる それなら僕はそれ以外の全てで 君を愛したい 昼間の月に挨拶して送り出す今日が また明日も来るといいな 声に出すのが辛いときは 無理しなくてもいいから いつも笑顔でいたいだろうけど たまには忘れて泣こうよ 性格悪くなってもいい それなりの覚悟はできてる 君はかわいい笑顔ときれいな瞳で 僕を愛してくれる それなら僕はそれ以外の全てで 君を君だけを待ってる ずっと一緒に居られたらいいな
ぼくは われやすいから だいじにやさしくさわってね。 ぼくは われやすいから たくさんはなしをきいてね。 ぼくは われやすいけど いざとなればきみをまもるから。 ぼくは われやすいからって おいてにげたりはしないよ。 それに われたっていいよ。 そのときはきみがくっつけてね。
ぜんぶひらがなになるよな ほどけたせかいがみえるよ やわらかいかぜがふけば どこへでもとんでいける きみのおとはすてきだよ ぼやけたせかいがみえるよ ハンカチーフのかわりに ぼくのなみだをすくって まどからはいったひかりが かべにかげをつくる そうしてできたまどが たからもののようだ きみのおとはすてきだよ ぼやけたせかいがみえるよ ハンカチーフのかわりに ぼくのこころをつつんで ハンカチーフのかわりに きみをポッケに…
例えば、誰かと濃い時間を過ごした次の日 或いは、非日常から日常に戻った時、 1人で暮らすここでの日々が静かすぎる事に気づく。 そうして、静かな日々に気づいた時 自分を見つめたり、物思いに耽ったり、 一緒に過ごした誰かを想ったりする。 あの時こうすれば、あの時こういえば。 自分の言動を省みて、こうゆう人間になりたいと思ったり、 なんの気なしに言われた言葉の意味に 悶々としてみたり。 今私がこうしているように、長い文章にして 頭と心を整理してみたり。 いわば、孤独というのは
結局のところ、 自分の好みなどというものは あるようでないような物だ。 女の子が2人以上いれば、 必ず色恋の話になる。 最近いい人いないの?とか どんな人がタイプなの?とか。 逆に絶対有り得ないタイプは?とか。 だいたい私は口籠る。 例えばこうゆう所が好きと思っても 好きな人がそれをやるから好きなわけで。 そこに明確なものはない。 見た目や第一印象や性格はもちろん大切だけれど絶対に有り得ない人っているかな。 好きになったらそこも含めて好きでしょう…。 と思ってしまう。