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ひきこもりとともに歩き、学び、遊んだ色色

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ひきこもり支援をしながら、ひきこもりの人たちとともに歩いて、学んで、そして遊んだ様々なことをつづったものです。無償で気軽に読める短い記事やレポートを集めています。もしよければご一…
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2021年6月の記事一覧

オンライン詐欺の“誘い”にご注意を

先月くらいから、僕の周りでひきこもりの当事者ら4人にオンラインの詐欺の誘いがありました。 その中には一人暮らしの若者が被害に遭い、虎の子の全財産(数百万円)を失ったケースがあります。中にはどうも数億円あげるから、数百万円を払ってほしい、などのものがあったり、出会い系を装って個人情報を聞き出そうとしたものなどがありました。 個別のことについては、個人情報の保護を考えてお伝えできませんが、どれもがきっかけはSNS(LINEやFACEBOOK)、メールなどでコンタクトをとってき

ひきこもり・サブカルちゅあ番外編 ある若者の創造した緻密な“異世界”

 今回は、僕(石川清)の作品ではありません。僕の会っている若者が生活や仕事の合間に創造した“異世界”のアウトラインです。  アウトラインと言っても、極めて緻密で精巧で、自然体系や魔法の現象、宇宙の相互関係、絶滅動物を交えた多様な生態系、多様で個性的な国々などを細かく練り上げているのが特徴です。  と、僕が説明してもしょうがないので、まずはご覧ください。  作者は仮にYくん、としましょう。今のところは。 (以下が彼の構想メモというか、作品というか、そういうものです。本人

拙著「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」が中国語に翻訳されて出版されます(たぶん)

僕が著した「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」(洋泉社、現宝島社)が中国語に翻訳されて海外で出版されることになりました(たぶん)。 個人的には、英語に翻訳されたらと思っていましたが、贅沢は言えません(笑)。 まだ出版予定日などは未定ですが、たぶん翻訳作業中かと…。 中国でも、ひきこもり問題は目立ち始めているほか、日本のひきこもり問題への関心も高いようですね。

ひきこもり・サブカルちゅあ③ 蜘蛛ですが、なにか?

これは現在、シーズン2?を放送中のアニメです。 もともと原作はライトノベルで、コミックもありますし、スピンオフの作品もあります。 「小説家になろう」というその道では超有名な小説の寄稿サイトで人気が出て、出版されるなどしたもので(すよね…間違っていたら、ごめんなさい)、いわゆる“なろう系”とされるものに分類できるのかな。“なろう系”とは、現世で命を失って転生したり、あるいは異世界に魔法などで召喚されたりするもので、新世界ではヒーロー(英雄)になったり、チート的な強さ(つまり

来月、いよいよ(たぶん)赤ちゃんが生まれます❤️

6年前の洋上フリースクール「グローバルスクール」(ピースボート)に参加していた女性が、いつのまにか来月の6日に出産予定だそうです。 コロナ禍の出産数のとても少ない時期に、なんと出産予定とか。 ひきこもっていた経験があっても、いろいろ生き悩んでいたとしても、幸せになることはできますね。(まあ、ある意味、ようやくスタートラインに立つ、とも言えるわけですが) なんか、いい知らせでした。 それにしても、本人は至って落ち着いているもので、周りの僕の方が焦って、とまどいました。

「ひきこもり、コロナに翻弄される」の記事を「コミキャン文庫⑤」に寄稿しました

ちょっと報告が遅れましたが、大阪の小西さんの障害者というか、人間支援の場所というか、“やまと茶房”で「コミキャン文庫⑤ 命を革める(あらためる)」という本を先日発行しました。 本格的な書籍で、10年ほど前から細々と発行しはじめて、今回で5巻目。これはかなりすごいことではないかと思います。 やまと茶房の連絡先は以下のところで、問い合わせればこの本はゲットできるかと思います。 〒569-0826 大阪府高槻市寿町2-2-7 栄電社ビル201号 やまと茶房 (メールアドレスや

社会福祉の落とし穴 B型作業所を突然クビに…

最近、埼玉県S市のさるB型の作業所に通う、ひきこもりがちの若者が、一度のトラブルで突然、契約解除(クビ)になり、一人暮らしをしていることもあって、経済的問題や深刻な孤立状態の到来で途方に暮れています。 きっかけは、土曜日の作業所での作業終了後、彼(A君)に突如、ある発作が起き、どうも作業所のスタッフに暴言を吐いてしまったようです。 ちなみに障害者の作業所には大きく2種類あって、A型作業所は雇用契約を結び、B型作業所は労働者としての雇用契約を結びません。一般にB型作業所は、