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明日は妻の計画無痛分娩

妻の出産予定日は4月末だが、3月半ばから有給休暇を消化し始めて、早1ヶ月以上が過ぎた。休みに入ってから本格的に勉強し始めたラテン語も、文法書を1冊読み終え、少しずつ名詞と形容詞の格変化が頭に入ってきたところ。妻は特に大きな問題もなく臨月に突入したが、連日心身の不調を訴えている。(「マイナートラブル」と言うらしい。)

毎日「もう妊娠に耐えられない」「しんどい」「早く産みたい」と言い続けていたが、産院の方針として、初産婦でも39週以降は計画無痛分娩ができるとのことだったので、昨日の妊婦健診で医師と相談した結果、急遽計画無痛分娩をすることになったらしい。今朝入院し、明日朝から陣痛促進剤を投与する。

このコロナ禍で、妊婦健診の際には私は産院の中まで付き添えないので、昨日は産院まで一緒に行って、近くのカフェでのんびり妻の健診が終わるのを待っていた。健診後、妻が私の座っていた席まで来るなり、開口一番「さっきレジで注文してたら破水した。今から産院に戻る。」と衝撃の一言を発する。

慌てて病院に戻って検査したが、破水ではなかったとのこと。最近尿漏れが多い、と言っていたので、おそらくそっちだったのだろう。再びカフェに戻ってきた妻から、「明日から入院して明後日産む」と聞かされ、再度びっくり。

妻は「羊水の検査紙を市販してくれればいいのに、って妊婦はみんな思ってるのに、なんで市販されてないの?」とぼやいていたが、市販のpH試験紙ではだめなのだろうか。よくわからない。そういえば、以前たまたま新聞で見かけた、妊娠検査薬の市販化への道のりの記事は、衝撃的だった。羊水の検査紙にも、もしかしたら同じような何かがあるのかもしれない。

コロナ禍での産院の方針として、私は分娩には立ち会えるが、入院中の面会はできない、とのこと。妻は今朝陣痛タクシーで1人で産院まで行ってしまった。面会できないなら私は1人寂しく家にいるしかない。妻の出産を間近に控えて外国語が頭に入らず本が読めないため、今日から妻の退院まで家事をすることにする。新生児をお迎えするために、家をぴかぴかに掃除しておかなければ。

そういえば、早々に有休の消化を始めてしまったため、有休を使い切った後に死産したり、生まれた後に赤ちゃんがすぐ死んでしまったら、育休は取れないし有休もないまま今年一杯休まず働き続けなければいけないことに気がついた。(本当は薄々気づいていたけど、あまりに辛すぎる事態なので、なるべく考えないようにしていた。)その観点からも、赤ちゃんにはなるべく早く元気に生まれて来てほしい。もちろんそれは私の都合であって、出産する妻にも、生まれてくる赤ちゃんにも、何の関係もないことだけど。

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