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写真日記「プロポーズ記念日〜寿司と、コナンと、東京タワー〜」

何でもかんでも記念日にしちゃう種族なので、プロポーズ記念日も例外なく祝う。

日比谷のTOHOシネマズでコナンを観た後、東京タワーのてっぺんでプロポーズをされたので、毎年この2つは踏襲することにしている。

毎年と言っても、プロポーズされたのは2年前なのでまだ2回目だが、とにかく今年もめでたくこの日を迎えられた。



私も夫もそんなに体力がないので、基本的にお出かけは昼からになる。この日も昼過ぎに有楽町に到着。ミッドタウン日比谷に向かう道すがら、高架下のご飯屋さんを物色。

パエリアを食べる予定が、気がつけば寿司を食べていた!

米と魚介の組み合わせという点では全く同じなので、ジャパニーズパエリアと捉えることもギリできる。

さて、腹ごしらえも済んだし、コナンを観に行こう。

劇場版名探偵コナンって、みんな何作品くらい観たことがあるのだろうか。私はガチ勢ではないので、多分3分の1くらいしか観たことがないんだけど、ここ最近の映画によって黒の組織のメンバーを覚えられるようになってきた。バーボン、ウォッカ……。バーボンとウォッカしか出てこない。

最近記憶力がどう考えても衰えてきて恐怖を感じている。一人神経衰弱で日々脳を鍛えていた幼稚園生の頃の私が知ったら泣いちゃうかもしれない。

コナンガチ勢の友人によると、今年のコナンは原作寄りの内容で最高だった、とのこと。コナンもそうだし、ドラえもんとかポケモンとか、ガチ勢もそうでない人も小さい子供も観る映画って、すべての視聴者が楽しめるように作られていてすごいよなあ。

映画のおとものポップコーン。いつもは塩&キャラメルにしているが、記念日なので奮発してトリュフソルトと濃厚キャラメル味を食べた。一度上がった生活水準はなかなか下げられないので、今度からトリュフソルト味はマストになりそうだ。濃厚キャラメルは濃すぎた。

夫の、映画の感想をそんなに話さないところが好きだ。

とりあえず「面白かったねー」と感想を言うあの雰囲気がなんか耐えられなくて、独身時代、基本的には一人で映画を観ていた。でもめちゃくちゃ面白かったら大興奮で誰かに話したいというこのジレンマ……。


映画鑑賞後、向かうは我々の聖地、東京タワー!

ミッドタウンから東京タワーまでは徒歩30分くらいなので歩いて移動。東京タワーが綺麗に撮れるスポット的なところでカメラ片手に夫を撮影していると、韓国人の女の子3人組が何やら言いたげな表情でこちらを見ているのに気がついた。

どうやら、写真を撮ってもらいたいたらしい。

「おぉ〜!テイクピクチャ〜!」

何とも残念な英語力で近づき、果敢にも撮影に挑戦。

「ハナ トゥル セッ」

という韓国語の掛け声とともに写真を撮った。たった一言の韓国語だったのに、3人娘が拍手してくれて胸がいっぱいになった。韓国ドラマで身につけた知識が役に立ったことにも感動した。

初めての韓国人とのコミュニケーションも無事乗り越え東京タワーに到着。毎年この時期は東京タワーの麓で鯉のぼりをやっている。

1年ぶりに東京タワーに来て驚いたのが観光客の多さである。

私がプロポーズされたのは2021年。緊急事態宣言と緊急事態宣言の合間を縫って東京タワーに来たときは、本当にほとんど人がいなくて、トップデッキも私たちの他には1組だけという状況だった。

しかし今年は外国人観光客の多いこと多いこと!

去年も人が少なかったから、このままだと東京タワーが経営不振で潰れちゃうんじゃないかと心配していたけど、50年後も東京タワーに行けそうで安心した。


東京タワーを一通り満喫して、この日最後の目的地、新宿の紀伊國屋サザンシアターへと向かった。人生で初めての舞台観劇のためである。

この日観たのは、こまつ座の『きらめく星座』という、太平洋戦争前年からの一年間を、レコード店の住民たちの視点で描いた作品である。

いやもう感想はここでは語り尽くせない程あるのだが、とにかくすごかった。同じストーリーを例えば映画で観たとしても、読後感が全然違うんだろうなあ。あのシーンやあのシーンやらが頭から離れない。最後なんかすごいドキドキして心拍数すっごい上がったと思う。

人生に一度きりで終わらすのが勿体無いので、これからも舞台を観に行きたい。


舞台が終わると22:00。

1時間かけて帰宅し、4月頭の金沢旅行のお土産で買ったレトルト金沢カレーを食べた。記念日らしからぬ締めだったが、これはこれで良かった。

来年はどんな記念日になるんだろうな〜。


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