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88日目_最終回を書く【日本/茨城】

4/22(土)

とうとう成田空港着いてしまった。
ローミングでも空港のWiFiでもなく、普通に機内モードをオフにするだけでスマホが通じることに少し違和感を感じるくらいには海外にいたようだ。

この日記もこれで最終回。
またいつか、未だ見ぬ巨像を見に行くことがあっても、この旅とは別物である。

最終回を書くことは、当たり前だがそれを終わらせるということで。
着手するのに1週間くらい時間がかかってしまった。

最後の巨像、牛久大仏へ

成田空港から牛久駅までは1時間半程度らしく、せっかく成田に着陸したのだからそのまま牛久大仏を見に行こうと決めていた。

行き方はいくつかあるようだが、私は下記の経路で行くことにした。
・京成成田スカイアクセスで新鎌ヶ谷へ
・東武アーバンパークラインで柏へ
・上野東京ライン、常磐線で牛久駅へ
・バス、もしくはタクシーで牛久大仏へ

お金がない

早速京成の改札に入ろうとするが、スマホをタッチしても反応しない。

私はモバイルSuicaを使っているのだが、しばらく使ってないうちにログアウト(?)されているようだ。
再ログインもできず、やれやれと思いながら窓口に並び、クレジットカードで切符を買おうとするも現金のみだと言われる。

今は日本円も持ってないし、キャッシュカードも家に置いてきたのでモバイルSuicaが使えなければ電車に乗る方法はない・・・

JRの窓口に行き、クレジットカードでSuicaを購入&チャージができないかと確認したが、それも無理なようだった。

詰んだか・・・?

と思ったが、今までの経験を活かし、そういえばクレカキャッシングできるじゃんと思い、無事現金の錬成に成功。
外貨を獲得するためにクレカキャッシングはよく使っていたが、日本でのキャッシングは初めてだったのでなんだが新鮮だった。

切符を買い直すのは大変なのでSuicaを一枚新規購入して乗車。
日本語の広告、日本語のアナウンス、日本人乗客に囲まれるのは懐かしさに似た安心感があった。

牛久駅

牛久大仏の最寄り駅は牛久駅である。
しかし、そこからのアクセスがすこぶる悪い。

バスは1時間に1本しか出ておらず、私が牛久駅に到着した時間から45分程度待つ必要があった。

流石に時間がもったいないのでタクシーで向かう。
タクシーは片道3,500円くらいだったが、運転手さんと意気投合し、帰りはどうせ駅まで帰るし無料でいいよと言ってくれた。

見えてきた

ありがとうございます。

牛久大仏

牛久大仏は総工費1300億円と、ものすごいお金がかけられているが、バブルの時期に東京、東本願寺がお金を出して建てたらしい。
当時は世界一の大きさ(120m)を誇る巨像だったのだが、今はインドのスタチューオブユニティ(182m)が世界最大なので、だった30年やそこらで1.5倍になったのだから人類の凄さを感じる。

正面から

ちょうど日の向きもいい感じで見やすかった。
世界最大の座は既に他の巨像に譲っているものの、現在でも日本最大の巨像である。
やはり圧巻。

正統派「大きい」

この旅の中でもスタチューオブユニティを除けば、120m級の巨像はインドネシアのガルーダウィスヌクンチャナだけである。

中に入ることもできるが、タクシーの運転手さんに待ってもらってるので外周のみにした。

横から
綺麗なお花畑も

大阪へ

最後の目的地への訪問が終わった。
後は家に帰るだけである。

東京駅
西九条駅
自宅

西九条まで妻が迎えに来てくれ、一緒に家に帰る。
やっぱり此花は第二の故郷だと感じた。

「家に帰るまでが旅」だとしてもこれで本当に終わりである。

便利な時代になった。
スマホ1つで飛行機にだって乗れるし、支払いもできる。

行きたい場所までの行き方は、少し調べれば何かしらの情報が出てくる。

もう本当に「未知の土地」に行くことはほとんどない。
旅は未踏を既踏にするだけである。

それでも、巨像だったり巨大建築、大自然を前にした気持ちはやっぱり未知のものだったし、画面で見る情報とは全然違う。

いや、ただのバス停だって、汚い道だってきっと全部そうだ。
未知の気持ちをたくさん知ることができた。

今までもこれからもどんどん情報技術は進歩していく。
当初フィジカルな体験を補助していた情報技術は、既に体験そのものを追い越してさえいるように感じる。

それでも、やっぱり自分の足で行くのは最高だ。
街や風の匂い、温度、人、雑音、なんならゴミだって最高だ。

なんならどこかに行かなくても。
部屋の窓から見る景色、昨日よりは少し暖かい日差し、めんどくさい洗い物、たまに食べるお寿司、久しぶりの銭湯、そろそろ洗わなきゃいけないパジャマ。
生きるって全部最高だ。

別に世界一周したからってそう思ったわけじゃないし、なんならこの旅から帰って変わったことがあるかと言われると特にないかもしれない。

でも行ってよかった。
本当に。

最終回を書くのは、それを終わらせることである。
ちょっと終わらせたくない気持ちもあって1週間もかかってしまった。

しかし漫画やドラマと違って、最終回が終わっても毎日生きてるし、私の人生は続いていく。

これからも色んな最終回を迎えるだろう。

願わくばいつか人生の本当の最終回を迎えるときに、色んな最終回を思い巡って笑顔で終われますように。

おわり!!

今まで読んでいただきありがとうございます!!

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