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お寿司屋さんのまかない

お寿司が好きだ。
日本人はみんな好きだと思うが、その中でも特に好きな自信がある。

特に好きだという客観的なデータを示したいと思い、検索をかけると驚きの調査結果が見つかった。

少し古いが、お寿司の年間消費量を調査したデータである。
お寿司は流行り廃りなく食べられているので、6年前でも消費量は大きく変わらないはずだ。

平成29年のお寿司消費量の全国平均は36.7皿

https://region-case.com/rank-h29-sushi

36.7皿・・・?
間違えて月間消費量を見てしまったのか?

再度確認をするも、そこは間違いなく年間消費量の記事であった。

みんなそんなに食べないの?

正直驚いてしまった。
自分自身の2020年を思い返すと、お寿司を食べに行くのは平均で月3回。
内訳はおまかせのお店が1回、寿司居酒屋的な店が1.5回、回転寿司が0.5回である。

おまかせは10〜15貫出てくるので6皿
寿司居酒屋は10貫食べるか食べないかなので5皿
回転寿司は15皿とする。

つまり(6×1+1.5×5+0.5×15)×12=252皿くらいは食べているはずだ。

全国平均の7倍近く消費しているのだから、お寿司好きを自称してもいいだろう。

お寿司屋さんでのアルバイト

余談はこのくらいにしよう。
とにかくお寿司が好きな私は、まかない付きのお寿司屋さんへアルバイトで入ることにした。
※タイミーなので単発で入るアルバイト

場所は三田とかなり遠いが、お寿司のためなら苦ではなかった。

仕事内容

今回もホールの仕事だ。
お茶を出したり、料理を運んだり、片付けをしたり。
基本的にはホール担当ベテラン女子大生アルバイターのゆまちゃん(仮名)の指示に従って動くという内容だった。

前回の焼肉屋さんではなかった「注文を取る」という仕事もあったが、ハンディの使い方もしっかり教えてくれたので問題なかった。

仕事はたった4時間だったが、後に責任者の方が「ここしばらくで一番忙しかった」と言うくらいには忙しかった。

常にやることがあってとても働きやすい環境だった。

まかない

そしてお待ちかねのまかない。
前回のトラウマ(焼肉屋さんのまかないがラーメンだった)があるだけに少し不安だったが、無事お寿司にありつけた。

しかも、半分はキッチンの責任者の方が握ってくれたお寿司だったが、もう半分はベテラン女子大生アルバイターのゆまちゃんが、今後キッチンにも入れるようになるために練習で握ったお寿司だった。

正直、全然責任者の方が握ってくれたお寿司の方が美味しかったが、女子大生握り寿司というプレミアは、このアルバイト1番の成果の1つと言っても過言ではないだろう。

報酬

4時間だけの仕事だったので4,500円。
しかも交通費が往復で1,500円以上かかったこと、帰りにめちゃくちゃいい銭湯に寄ってしまったことなどが重なり、実質の利益は2,500円ほどだ。

三田をぶらり

三田の駅前はいい感じの商店街が続いている。

最高だ

その商店街を10分ほどゆっくり歩くと「しんち湯」に到着する。

三田市の渋銭湯、しんち湯

ここは「とくとくセット」という独自の料金設定があり、490円の入浴+ビール以外の飲み物1本で550円という本当に得なセットだった。
しかも貸しタオルも無料。

浴室はシンプルな1浴槽&カランのみ。
浴槽の形がひょうたんのようでかわいい。
真ん中に蒸気孔、左右に窓と昼過ぎの暖かな日差しがたくさん差し込む構造は、仕事終わりの身体を見事に癒やしてくれた。

入浴後、飲み物を飲みながら女将さんらしき人と話をした。
女将さんは3代目で、銭湯自体は今年で90周年になるらしい。

この辺りにも昔は沢山銭湯があったという話は色んなところで聞くのだが、ここしんち湯も同様、同じ通りにも銭湯があったけど、今はうちだけしか残ってないのよ、とのことだった。

掃除の大変さや燃料コスト上昇による経営の圧迫など、厳しい現状があるのも少しは理解している。
しかし、それでも銭湯好きとして身勝手なことを言わせてもらうと、沢山の銭湯ができるだけ長く続いてほしい。

帰り際にいただいた周年タオル


最初はお寿司を食べるためだけに働きに来たつもりだったが、穏やかな町並みの商店街、素晴らしい銭湯など、小さな旅行のような気分だ。

駅前でちょっと一杯とも思ったが、本当に赤字になってしまうのでさすが自省し、帰りの電車に乗り込んだ。

つづく!!

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