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80日目_風の曲がり道【ナミビア/ウィンドフック】

4/14(金)

今日、日本に向けて旅立つ。
飛行機は最後らしく無茶な旅程で取った。

ウィンドフック(ナミビア)

フランクフルト(ドイツ)

メキシコシティ(メキシコ)

グアダラハラ(メキシコ)

ロサンゼルス(アメリカ)

成田(日本)

安い飛行機ばかり探していたので全部で82時間、今までの最長移動記録27時間を3倍以上で塗り替える圧倒的な移動時間となった。

もちろん、中東とかアジアとかを戻ればもっと早いのだが、ずっと西に進んできたので、今更東に引き返したくないという気持ちがあり、このような旅程になった。

結局ナミブ砂漠は見る時間がなかったので、ウィンドフック第二の名所、エロス空港にきた。

エロス空港

ウィンドフック市内中心部から3kmほどの距離にある便利な空港。
主に今は国内線で使用されているらしい。

特に用事はないのだが、名前が面白いのでタクシーを使ってわざわざ訪れた訳だ。

空が青くて綺麗

とはいえすることは特にないので、乗ったきたタクシーにそのまま乗り、市内の独立博物館的なところに行った。

独立博物館

残念ながら博物館は閉まっていたのだが、レストランが開いていたのでそこに入る。

いい景色
教会

意外だが、ナミビアは人口の8〜9割がキリスト教信者らしい。

街の周りには山が連なり、ウインドフック(風の曲がり道)っていい名前だなと思った。

最後に歩いて近くのクラフトマーケットへ向かう。

クラフトマーケット

ここはナミビアのヒンバ族の皆さんが手芸品などを販売しているマーケットだ。
観光価格だが、元々そんなに高くないのでばらまき用のお土産にと色々と物色しにきたのだ。

お店のお姉さん

結構同じようなお店が連なっていて、どこで買ってもなんか他の店に悪いような気がするというのがちょっと嫌だったが、熱心に勧誘してくれたこのお店にした。

購入したのは主にアクセサリーや雑貨。
できるだけかさばらないものを選んだ。

これでもう思い残すことはない。

空港へ

ついにナミビアともお別れである。
旅の終わりを意識したのは今が初めてで、すごくエモくなってしまった。

まずはドイツ/フランクフルトへ。
妻と2回目の新婚旅行の時に集合した空港だ。
そういう偶然にもなんだか情緒を感じてしまう。

出発前の夕陽

周りには建物がなにもないため、地平線の彼方に夕陽が吸い込まれるのをじっくりみることができた。
この夕陽をきっと一生忘れないだろうなと思った。

ナミビアは必ずリベンジに来たい。

離陸失敗

そんなエモい感じで飛行機に乗ったのだが、なんとこの後離陸に失敗した。

失敗と言っても事故が起きた訳ではなく、飛び立つ前の急加速が始まってから、機首を上げる直前に急ブレーキで停まったというのが正しい。
離陸緊急中止である。

アナウンスによると速度計が動かず、再度整備と確認を行う必要があるため、その間機内で待機してくれとのことだ。

しかしかなり長い時間を待ったが、原因がわからないらしい。
そして機長からフライトをキャンセルする旨のアナウンスが。

飛行機を降り、ターミナルへ戻る。

すっかり暗くなった
こんなに早くまたこの空港に来るとは
乗るはずだった飛行機。ポツンと寂しそう。
ホテルの手配をしてくれるらしく待機中
機内食が振る舞われた
機内食at機外

すごく素敵だと思ったのが、誰一人としてスタッフに怒る人がいなかったことだ。
むしろ食料の配給やホテルの手配にみんなお礼を言っており、もちろんスタッフの人たちは大変だっただろうが、不快な時間を過ごさなくてすんだ。

なんやかんやあり、いくつかのグループに別れてホテルに送られた。
今回泊まるホテルはサファリホテルというところで、マップを見るとエロス空港の直ぐ側だった。

用意していた航空券は
ウィンドフック→フランクフルト
フランクフルト→メキシコシティ
というフルトハンザ航空の2つだけだったので、キャンセルとか日程変更とかはこちらでしなくていいらしい。

こんなこともあろうと、乗り継ぎが完了してから次の航空券を買うことにしておいてよかったと思う。
最後の最後に役立った。

とりあえず、ただ待機するのはかなり暇だが、なかなかない機会なので、整備不良のまま離陸しなかったことを素直に喜び、ゆっくり過ごすことにする。

つづく!

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