アートの価値、を考えてみる

宮田りょーちんからもらったお題、その・・・いくつか、忘れた。

「表現者やアーティストの気質を持った人の社会における役割や価値や意味」

表現者やアーティストの気質っていうのは、誰の中にもあるように思うけれど、それが表に出るのが99%を占める人と、1%な人とはあるとは思う。

ここでは「51%以上アーティスト気質」みたいな人を想定して考えてみたい。

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うーん。「画家になりたい」とか「歌手になりたい」とか、芸術家になりたいとか、ピアニストになりたいとか、詩人になりたいとか、そういう話をもし子供が持ってきたら、多くの親が「他の仕事にしときなさい」みたいな気持ちが湧いてきたりすると思うんだけど、それはまぁ「食っていけないから」という理由が大きいと思う。

もちろんアーティストとして大金を稼ぐ人もいるわけだけど、お金の分配の具合が「売れたアーティスト1人、年収10億円、売れないアーティスト99人、年収マイナス200万円」みたいな感じが想像されるから、だから「やめときなさい」みたいに思うんだよな、と思う。

でも、アーティストの生み出す、アートって、社会に必要なんだよな。絶対。

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アートの意味や価値は多岐にわたると思うけれど、本質の一つは「異化作用」なんだろうと思う。

異化作用ってのは、要は「違和感を与える」みたいなことだけど、その違和感が、癒しになったり、刺激になったり、励ましになったり、勇気になったり、色々する。それがアートかなと思う。

家に、お気に入りの絵が飾ってあって、そのリビングで過ごすだけでちょっと元気になったり。

大好きな歌を口ずさんで、泣けて泣けて、悲しみを消化できたり。

こんな詩の世界を絶対実現してやるって、発奮したり。

アートは、たぶんちょっと「間」がある。

迫力はある。でも押し付けてこない。こっちに解釈するだけの余地がある。なんかそういう「間」がある。

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アートは、言葉にならない言葉、表現できない表現、そういうものをどっかのレベルで「汲み取っている」んじゃないかなぁ、と思う。

僕は自分がアーティストだとは全然思わないから、アーティストの人たちのホントのところは分からないけど、僕にはそう見える。

自分の中に感じている「なんか」が、アーティストによって言葉なり、絵なり、音楽なり、彫刻なり、なんかそういうものになってこの世で触れられるようになるということ。

だから、人は、すごく感激してしまう、のだと思う。

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ちなみに僕は、2020年7月29日現在、米津玄師の新曲に痺れまくっているわけで、それはきっと、そういうことなんだろうと思う。

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