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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第2節:鹿島アントラーズ戦)

2月25日は県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズ戦です。ちなみに去年も第2節でのアウェイ・鹿島戦でした(2月26日開催)。

 対鹿島アントラーズの前に、まずは自分たちの課題と向き合う必要があると言えます。開幕戦では前半途中からボール保持率が高まっていき、チャンスの数でも相手を上回りました。しかし、得点はアディショナルタイムでの1点止まり。押し込む時間はあったもののチャンスを決め切ることが出来なかったという反省があります。

 深刻に捉え過ぎるのも良くないですが、勝負に負けた事実は受け止めなくてはいけません。内容が悪くなかったことで良しとせず、負けた原因を曖昧にしたままにしない。自分たちに足りない部分にシビアに目を向けて、しっかりと改善して次に向かうこと。チームの空気感も含めて、そこを指摘してくれたのは山根視来でした。

「新加入選手も含めてですが、もっと強烈に要求していいんじゃないかなと思います」

 オフ明けの練習後、彼はそう言いました。チームとしての改善点の一つとして、さらに突き詰めていく必要性を口にしたんですね。お互いの考えや狙いをもっと主張して、その上で擦り合わせていく大事さを感じているようでした。

「まだチームが大人しいですか?」とこちらが尋ねると、「そうですね」と言い、こう言葉を続けます。

「パスをできる選手はたくさんいるけど、『俺はここに出せるから、そこに走れ』とか、そういうメッセージがあっていいし、受け手の方も『ここに走るから、俺を見ろ』と、そういう声も必要かなと思います」

 開幕戦では山根視来のいる右サイドからコンビネーションによる崩しは多くは見られませんでした。だからこそ、まだまだ突き詰めていく余白がたくさんあるということでしょう。

 今節は守備の要であるジェジエウが開幕戦のレッドカードにより出場停止。さらに後半に負傷交代した車屋紳太郎も、右ハムストリング肉離れで全治6週程度と発表されています。開幕戦とは違うスタメンで戦うことが決まっており、攻守両面でより密な連携面が求められます。

 いつも難しいアウェイゲームとなるカシマスタジアムでの戦い。何より鬼木監督の古巣である鹿島アントラーズとの対戦では、他の相手とも違う緊張感がチームにも漂います。

 どんなポイントに注目すべきなのか。試合の見どころを語っていきたいと思います。

開幕戦のゲームレビューはこちらです。

では、スタート!

■「そこも含めて、少しいろいろなことを想定、調整も考えなければいけないかなと思っています」(鬼木監督)、「まずはメンバー入りすることだけしか考えていないです。何か上手いことができるかというとそういうタイプではないので」(松長根悠仁)。続出するアクシデントにより、厳しい台所事情で乗り込むカシマスタジアム。若手のメンバー入りはあるのか。気になるスタメン予想は?

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