「いっぺんに何もかもというわけはいかないものです」(リーグ第3節・京都サンガF.C.戦:0-1)
Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでの京都サンガF.C.戦は0-1。
ホームJ1通算200勝ならず。そして、リーグ連敗となってしまいました。
試合自体はどっちに転んでもおかしくない展開だったと思います。お互いに2度ずつゴールネットを揺らしており、得点が認められなかった3つのシーンは、どれもVARによる判定が下るまでに短くない時間を要してます。それだけ見極めも際どかったということなのでしょう。
川崎フロンターレの判定に関して言えば、三浦颯太のフリーキックに丸山祐市が足で合わせた場面、遠野大弥のシュートのこぼれにバフェティンビ・ゴミスが頭で飛び込んだ終了間際の場面ですね。残念ながら、どちらも僅かにオフサイドでした。
試合全体を振り返ってみると、相手に崩されたピンチというのはそれほど多かったわけではありません。前節のような、ゲームが壊れるような連続失点もありませんでした。週明けからチームが取り組んできたビルドアップの質は改善の兆しを見せており、ポジティブな材料となっています。
しかし失点は失点ですし、相手の1点が勝敗を決める決勝弾となりました。
戦いの感触は悪くなかったのでしょう。この日スタメンとして最終ラインを牽引したセンターバックの丸山祐市は、試合後のミックスゾーンで、悔しさを滲ませていました。
「やりきれない気持ちというか。悪くはなかったけど、やられてしまったので。もちろん責任は強く感じています。フロンターレは攻撃的にいく分、後ろもしっかりと攻撃につなげられるような守備をしていきたいと思っています」
そのためには、やはり普段からの練習が大事。日常に彼は目を向けていました。
「練習中からこだわってやることが大事なのかな。フロンターレは攻撃の部分に(週から)目を向けられると思うし、自分が目立たないことが一番大事だと思っています。当たり前のことを当たり前に、僕だけではなく全員ができるようにしていきたい」
では、試合を振り返っていきたいと思います。いくつかのポイントがありましたので、そこにフォーカスしながら語っております。
※3月12日の練習後に、山本悠樹を取材したコラムを約3000文字で追記しています。彼は自分の言葉でサッカーを論理的に説明してくれるので、話を聞いていると、その試合の出来事の解析度が上がります。この試合では右サイドでボールを持った時の家長昭博と、高い位置に顔を出したアンカーの山本悠樹のパス交換が多かったのですが、そこの理由も聞いてみました。なかなか興味深い回答でしたよ。ぜひ山本悠樹の言葉を読むことでサッカー理解度を上げてみてください。
→(※追記):「マルちゃんやアキさんで時間を作れる分、ビルドアップに関わった選手が2列目、3列目から入っていけると攻撃に厚みが出てくる」。解析度の高い山本悠樹の言葉で振り返る、京都戦の課題と収穫。そして家長昭博とのセッションで感じていること。
では、スタート!
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